訪問リハビリあるある17選|大変なことと楽しいこと・対策つき

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初めての家で迷子になる、iPadの充電が夕方までもたない、お茶をすすめられて断り方に迷う——訪問リハビリをしていると、病院では経験しなかった出来事に毎日のように出会います。大変なこともありますが、利用者の生活に入るからこその楽しさや学びもたくさんあります。

この記事では、訪問リハビリの「あるある」17個を、移動・利用者宅・人との関わり・体と季節の4つに分けて、理学療法士の目線で紹介します。あるあるごとに、現場で役立つ対策や考え方もあわせてまとめました。これから訪問リハビリを始める人は、現場のリアルを知る参考にしてください。

この記事でわかること
  • 訪問リハビリのあるある17個(移動・利用者宅・人との関わり・体と季節)
  • あるあるごとの対策と考え方
  • 訪問リハビリならではのやりがい
  • 訪問リハビリが向いている人の特徴
目次

訪問リハビリあるある一覧

分類あるある
移動・時間初回訪問で迷子になる/iPadの充電がなくなる/移動時間が息抜きになる/マンションは玄関まで遠い/天候でスケジュールが変わる/時間管理がうまくなる
利用者宅ペットに懐かれる/突然の来客で中断する/お茶やお菓子をすすめられる/家ごとの匂いがある/訪問したら不在のことがある
人との関わり季節のあいさつが定番になる/利用者から教わることが多い/さまざまな家族の形を知る/プライベートを聞かれる
体・季節夏は暑く冬は寒く、花粉の季節がつらい/トイレを我慢しがち
新人PT
新人PT

どれも想像できます。病院とはずいぶん違いますね。

ベテランPT
ベテランPT

一つひとつは小さなことでも、毎日のことだから工夫すると楽になるんだ。あるあるごとの対策も紹介するね。

移動・時間のあるある

初回訪問で住所がわからず迷子になる

住宅街や似たマンションが並ぶ地域では、地図アプリを使ってもたどり着けないことがあります。表札がない家や、入口が別の場所にある建物も少なくありません。初回は早めに出発し、駐車場所と入口を事前にケアマネジャーや家族に確認しておくと安心です。

iPadの充電が夕方までもたない

記録や地図、連絡に使うタブレットやスマートフォンは、1日に何件も訪問すると充電が足りなくなりがちです。モバイルバッテリーを訪問バッグに入れておく人は多くいます。

訪問の間の移動が小さな息抜きになる

次の訪問先への移動時間は、気持ちを切りかえる貴重な時間です。ただし、運転中に記録を入力したり、スマートフォンを操作したりするのは厳禁です。記録は停車してから行いましょう。

マンションは玄関までが遠い

エントランスのオートロック、なかなか来ないエレベーター、わかりにくい部屋番号など、駐車してから玄関までに時間がかかることがあります。移動時間を見積もるときは、建物の中の移動も含めて考えましょう。

雨や雪などの天候でスケジュールが変わる

悪天候の日は移動に時間がかかり、安全への配慮も必要です。大雨や台風のときの中止の判断は、事業所の基準に従います。考え方は大雨警報のときの訪問リハビリの記事で解説しています。

時間管理がうまくなる

限られた時間で複数の家を回るため、移動時間を見積もり、リハビリと記録を時間内に終える力が自然と身につきます。訪問リハビリで身につく大きなスキルの一つです。

利用者宅のあるある

利用者宅のペットに懐かれる

玄関で犬や猫が出迎えてくれる家もあり、動物好きの人には癒しの時間です。一方で、動物アレルギーがある人や、リハビリ中にペットが足元に来て危ない場面もあります。リハビリ中はペットを別の部屋にしてもらえるか、必要に応じて家族に相談しましょう。

突然の来客でリハビリが中断する

親戚や友人、宅配便などが来て、リハビリが中断することがあります。来客の対応が終わるまで待つ、時間内でできる内容に切りかえるなど、その場で柔軟に対応しましょう。

お茶やお菓子をすすめられる

好意からすすめてもらえるのはうれしいことですが、事業所のルールで受け取らないと決めている場合も多くあります。「お気持ちだけありがたくいただきます」など、感謝を伝えながら丁寧に断る言い方を決めておくと迷いません。

家ごとに匂いがある

家ごとに生活の匂いがあり、その家の個性を感じます。たばこの煙が多い家などでは、服に匂いが残ることもあります。次の訪問先に匂いを持ちこまないよう、香りの残らない消臭スプレーを車に置いておく人もいます。

訪問したら利用者が不在のことがある

受診や外出の予定が変わっていて、訪問したら不在ということがあります。連絡がつかないときは、体調の急変も考えて事業所に報告し、指示を受けましょう。不在時の対応は訪問リハビリでのトラブルの記事でも紹介しています。

人との関わりのあるある

季節のあいさつが定番になる

「暑くなりましたね」「桜が咲きましたね」など、季節の話題は会話のきっかけになります。外に出る機会が少ない利用者にとって、季節を感じる大切な時間にもなります。

利用者から教わることが多い

長い人生を生きてきた利用者から、昔の暮らしや仕事の話、料理のコツなどを教わることがよくあります。本人の生活歴を知ることは、目標設定やリハビリの内容を考えるヒントにもなります。

さまざまな家族の形を知る

一人暮らし、夫婦二人、三世代同居など、家族の形も介護の関わり方も家ごとに違います。家族の状況を理解することは、無理のない自主トレや介助方法を提案するうえで欠かせません。

「結婚は?」「子どもは?」とプライベートを聞かれる

親しみを感じてもらえている証拠でもありますが、答えにくいこともあります。話せる範囲で答え、話題をやさしく本人のことに戻すのがおすすめです。個人情報をどこまで話すかは、事業所の方針も確認しておきましょう。

新人PT
新人PT

プライベートを聞かれたら、どう返せばいいか迷いそうです。

ベテランPT
ベテランPT

「〇〇さんはどうだったんですか?」と本人の話に戻すと、会話も弾んで生活歴も聞けるよ。答えたくないことは、無理に答えなくていいからね。

体・季節のあるある

夏は暑く、冬は寒く、花粉の季節がつらい

移動のたびに外の気候にさらされるため、季節の影響を大きく受けます。夏は熱中症対策の飲み物、冬は防寒、花粉の季節はマスクや目薬など、季節に合わせた準備をしておきましょう。利用者宅でも、夏は室温が高くなりすぎていないかを確認することが大切です。

トイレを我慢しがち

訪問の合間にトイレに行くタイミングがなく、我慢してしまうことがあります。コンビニや公共施設など、訪問ルート上で使えるトイレを把握しておくと安心です。我慢しすぎは体によくないので、スケジュールに余裕を持たせることも大切です。

訪問リハビリならではのやりがいと、向いている人

あるあるの中には大変なこともありますが、訪問リハビリには次のようなやりがいがあります。

  • 利用者の実際の生活の場で、できるようになったことを一緒に喜べる
  • 生活歴や家族の状況まで知り、一人ひとりに合わせたリハビリができる
  • 移動時間を含め、自分で一日の段取りを組める
  • 医師やケアマネジャー、ほかの事業所と連携し、生活全体を支えるチームの一員になれる

人と話すことが好きな人、その場で柔軟に判断できる人、自分で時間を管理できる人は、訪問リハビリに向いています。新人が戸惑いやすい点は訪問リハビリの新人に多いトラブルの記事も参考にしてください。

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よくある質問

利用者からお茶やお菓子をもらってもいいですか?
事業所によってルールが異なります。受け取らないと決めている事業所も多いため、入職したら確認しましょう。断るときは、感謝を伝えて丁寧に断るのが基本です。
訪問したら利用者が不在だったときは?
電話で連絡を取り、つながらない場合は事業所に報告して指示を受けます。体調の急変の可能性もあるため、自分だけで判断して帰らないようにしましょう。
訪問先でペットが苦手なときはどうすればいいですか?
事業所に伝え、利用者や家族に、リハビリ中はペットを別の部屋にしてもらえるか相談しましょう。アレルギーがある場合は担当の変更を検討することもあります。
訪問リハビリは体力的にきついですか?
移動や季節の影響があるため、病院とは違う体力の使い方になります。季節に合わせた準備と、無理のないスケジュールで負担を減らせます。
訪問の合間の休憩はどこでとればいいですか?
事業所に戻る、車内で休むなど、事業所の決まりによって異なります。駐車してよい場所かどうかや、休憩時間の扱いを入職時に確認しておきましょう。
悪天候の日に訪問を続けるか迷ったら?
自分だけで判断せず、事業所の中止基準に従い、管理者に相談しましょう。利用者への連絡も、事業所の手順に沿って行います。安全が確保できない移動は無理に行わないことが大切です。
まとめ
  • 訪問リハビリのあるあるは、移動・利用者宅・人との関わり・体と季節に分けられる
  • 初回訪問は早めの出発と事前確認、充電はモバイルバッテリーで対策する
  • お茶やプライベートの質問は、感謝を伝えつつ事業所のルールに沿って対応する
  • 利用者が不在のときや悪天候のときは、自分で判断せず事業所に報告する
  • 大変なこともあるが、生活の場で一緒に喜べるのが訪問リハビリのやりがい

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