訪問リハビリを辞めたい理由と、辞める前に試せる対処法

※本記事にはプロモーション(広告)が含まれています。
「訪問リハビリ、もう辞めたいかも……」——一人で利用者宅を回る毎日の中で、ふとそう感じたことのあるPT・OT・STは少なくないはずです。病院とは違う責任の重さ、移動の疲れ、相談相手の少なさ。訪問リハビリならではのしんどさがあります。
この記事では、訪問リハビリを辞めたいと感じる主な理由を整理し、「辞める前に試せること」と「辞めると決めたときの進め方」を、現場目線で解説します。辞めるか続けるかを決めるのはあなた自身です。後悔しない判断のための材料として読んでください。
- 訪問リハビリを辞めたいと感じる主な理由
- 理由ごとの対処法と、職場に相談できること
- 辞める・続けるを判断するためのチェックポイント
- 辞めると決めたときの退職・転職の進め方
- 訪問リハビリの経験を次のキャリアに生かす方法
訪問リハビリを辞めたいと感じる主な理由
| 理由 | よくある場面 |
|---|---|
| 一人で判断する責任が重い | 体調が悪そうな利用者を前に、リハビリを続けるか中止するかをその場で決めなければならない |
| 相談できる相手が少ない | 直行直帰や少人数の事業所で、先輩や同僚と話す時間がない |
| 移動の負担・天候 | 夏の暑さ、冬の寒さ、雨や雪の日の運転、渋滞で予定が押す |
| 件数のプレッシャー | 1日の訪問件数や月の目標が高く、休憩や記録の時間が足りない |
| 利用者・家族との関係 | 過剰な要求やクレーム、ハラスメント、家庭の事情に巻き込まれる |
| 休みが取りにくい | 担当制のため、自分が休むと利用者の訪問が止まってしまう |
| 成長の実感がない | 同じ利用者を長く担当し、変化が少なく、学ぶ機会も少ない |
| 給与・評価への不満 | 件数に見合わない給与、インセンティブの仕組みへの不満 |

正直、1年目で訪問に来て、毎日不安でいっぱいです。

その気持ちは自然なことだよ。病院と違って、目の前で判断を求められる場面が多いからね。大事なのは、不安を一人で抱え込まないこと。事業所の仕組みで解決できることも多いから、まずは何がつらいのかを言葉にしてみよう。
理由ごとの対処法と、職場に相談できること
一人で判断する責任が重いとき
訪問リハビリは、事業所の医師の指示にもとづいて行うサービスです。指示には、リハビリの目的のほか、開始前・実施中の留意事項、中止の基準、負荷などが含まれます。判断に迷う場面が多い場合は、利用者ごとの中止基準を医師と確認し、事業所内で「迷ったら電話する」ルールを決めてもらいましょう。急変時の対応手順が整理されているだけでも、不安は大きく減ります。
相談できる相手が少ないとき
- 週1回のミーティングや症例検討の時間を設けてもらう
- 新人の場合は、一定期間の同行訪問や、プリセプターの配置を相談する
- 事業所外の勉強会や職能団体の研修で、相談できる仲間をつくる
件数・休みの問題
件数のプレッシャーや休みにくさは、個人の努力では解決しにくい問題です。担当制を複数担当制にする、休みの日の代行の仕組みをつくるなど、事業所の体制の問題として管理者に相談しましょう。具体的な案(例:同じエリアの利用者を2人で担当する)を添えると、話が進みやすくなります。
利用者・家族とのトラブル
過剰な要求やハラスメントは、一人で我慢する必要はありません。介護サービス事業所には、ハラスメント防止のための方針の明確化などの対応が求められています。記録を残し、管理者に報告して、組織として対応してもらうことが大切です。必要に応じて担当の変更も相談しましょう。
「辞めたい理由」が職場の仕組みで改善できるものか、訪問リハビリという働き方そのものが合わないのかを分けて考えると、次の一歩が見えやすくなります。
訪問リハビリを続けている人が感じるやりがい
辞めたい理由がある一方で、訪問リハビリを長く続けている人は、次のような場面にやりがいを感じています。判断の前に、自分にとっての「訪問の良さ」も振り返ってみましょう。
- 利用者が自宅でできることが増え、「家で暮らし続けられる」ことに直接関われる
- 家族や多職種と一緒に、生活全体を支えるチームの一員になれる
- 病院では見えなかった、その人らしい暮らしや価値観に触れられる
- 自分の判断と工夫が、利用者の生活の変化として目に見える
- スケジュールをある程度自分で組み立てられる
こうしたやりがいがまだ感じられるなら、職場を変えることで「訪問リハビリそのもの」は続けられる可能性もあります。
つらいときのセルフケア
辞めるかどうかを考える前に、心と体を休めることも大切です。
- 移動の合間に短い休憩をとり、水分と食事をきちんととる
- 記録や事務作業を持ち帰らず、仕事と休みの境目をつくる
- つらかった訪問のことを、信頼できる人に話して言葉にする
- 休日は仕事の連絡から離れる時間をつくる
辞める・続けるを判断するチェックポイント
- つらさの原因は、今の事業所の体制か、訪問という働き方そのものか
- 管理者に相談して、改善の見込みはあったか
- 心身の不調(眠れない、食欲がない、朝起きられない)が続いていないか
- 訪問リハビリでやりがいを感じる場面はまだあるか
- 病院・施設・別の訪問事業所など、ほかの働き方を具体的に比べたか
心身の不調が続いている場合は、無理に続けず、休むことや医療機関への相談を優先してください。
辞めると決めたときの進め方
- 就業規則で退職の申し出の期限を確認する多くの事業所では、退職の1〜2か月前までの申し出を定めています。
- 管理者に早めに伝える担当利用者の引き継ぎや、ケアマネジャー・家族への説明に時間がかかるため、早めの相談が利用者のためにもなります。
- 引き継ぎを丁寧に行う利用者ごとの目標、注意点、家族の状況、連絡先などを文書にまとめ、後任の担当者と同行訪問できると理想的です。
- 次の職場を決めてから退職する収入が途切れないよう、在職中に転職活動を進めるのが一般的です。
次の職場選びで確認したいこと
| 確認項目 | 見るポイント |
|---|---|
| 教育・相談体制 | 同行訪問の期間、定期的なミーティング、相談しやすい雰囲気 |
| 件数と給与の仕組み | 1日の平均件数、インセンティブの有無と計算方法 |
| 休みの取りやすさ | 担当制か複数担当制か、休みの日の代行の仕組み |
| 移動手段とエリア | 車・バイク・自転車、訪問エリアの広さ |
訪問リハビリの経験は次のキャリアに生きる
訪問リハビリで身につけた、生活を見る視点、自分で判断する力、多職種や家族と連携する力は、病院・施設・地域のどの職場でも役立ちます。退院支援に関わる病院のリハビリ部門、通所リハビリ、地域包括ケア病棟など、訪問の経験を評価してくれる職場は少なくありません。
自分に合う職場を探すときは、リハ職に特化した転職支援サービスを活用すると、求人の比較や条件の交渉を相談しやすくなります。
\ 訪問リハの求人を探すなら /
PT・OT・ST専門の転職支援サービス「レバウェルリハビリ」
- リハビリ職に特化した求人紹介サービス
- 訪問リハ・通所リハなど在宅領域の求人も探せる
- 希望条件を伝えて求人を提案してもらえる
\ まずは求人をチェック /
レバウェルリハビリの公式サイトを見る ▶※サービス内容・求人は時期により変わります。最新情報は公式サイトでご確認ください。
よくある質問
訪問リハビリを1年未満で辞めると、転職で不利になりますか?
短期間での退職は、面接で理由を聞かれることが多いです。辞めた理由を前向きに説明でき、次の職場で何をしたいかが明確であれば、必ずしも不利になるとは限りません。
担当の利用者に申し訳なくて辞められません。
その気持ちは大切ですが、利用者へのサービスは事業所として継続するものです。早めに管理者に相談し、丁寧に引き継ぐことが、利用者にとっても最善の対応になります。
病院に戻ると、訪問の経験はむだになりますか?
むだにはなりません。退院後の生活を具体的にイメージできることは、病院のリハビリでも大きな強みです。退院支援や家屋評価の場面で、訪問の経験が生きるでしょう。
訪問リハビリから別の訪問リハビリ事業所に転職するのはありですか?
ありです。つらさの原因が今の事業所の体制(件数、教育、休みの取り方など)にある場合、事業所を変えるだけで大きく改善することがあります。面接や見学では、同行訪問の期間や担当制の仕組み、相談体制を具体的に確認しましょう。
辞めたい気持ちを管理者に伝えると、評価が下がりませんか?
辞めたいと伝える前に、「困っていること」として相談する形にすると話しやすくなります。体制の改善につながれば、あなた自身だけでなく、ほかのスタッフや利用者にとってもプラスになります。
まとめ|「辞めたい」は働き方を見直すサイン
訪問リハビリを辞めたいと感じる理由は、責任の重さ、相談相手の少なさ、移動の負担、件数のプレッシャー、利用者・家族との関係などさまざまです。職場の仕組みで改善できることは管理者に相談し、それでも合わないと感じたら、引き継ぎを丁寧に行ったうえで次のキャリアに進みましょう。どちらを選んでも、訪問リハビリで向き合ってきた利用者との時間は、あなたのリハ職としての大切な財産になります。
- 辞めたい理由は「職場の仕組みの問題」と「働き方そのものの問題」に分けて考える
- 中止基準の確認、相談ルール、複数担当制などは事業所に相談できる
- ハラスメントは記録して管理者に報告し、組織で対応してもらう
- 心身の不調が続く場合は、休むことと医療機関への相談を優先する
- 辞めるときは早めに伝え、丁寧に引き継ぎ、次の職場を決めてから退職する
- 訪問のやりがいが残っているなら、事業所を変える選択肢も検討する
※2026年10月時点で確認した情報です。制度は改定されるため、算定・運用の際は最新の通知・Q&Aと指定権者(都道府県・市町村)の案内をご確認ください。

