訪問看護・訪問リハビリで自家用車で事故した場合はどうなる?

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訪問看護・訪問リハビリは、利用者の自宅へ直接うかがう仕事。移動手段が欠かせません。社用車がある事業所もありますが、人手不足やコスト削減から、スタッフの自家用車を使うケースも少なくありません。

しかし、自家用車での訪問にはリスクが伴います。特に心配なのが、万が一の事故が起きたときの保険と補償。この記事では、自家用車を業務で使うデメリット、事故が起きたときの保険の扱い、就職・契約前に確認すべき点を解説します。

この記事でわかること
  • 訪問看護・訪問リハビリで自家用車が使われる背景
  • 自家用車を業務で使う3つのデメリット
  • 自家用車で事故を起こしたときの保険・補償の考え方
  • 就職・契約前に確認すべきチェックリスト
目次

訪問看護・訪問リハビリで自家用車を使うのはなぜ?

訪問系の事業所では、慢性的な人手不足やコスト削減を背景に、スタッフに自家用車の使用を求めるところがあります。本来、訪問のための移動手段は事業所が用意することが望ましいものです。

求人情報に「直行直帰OK」「自家用車使用可」とある場合は、ガソリン代や維持費が適正に支給されるか、業務中の事故にどんな補償があるかを、必ず事前に確認しましょう。

自家用車を業務で使う3つのデメリット

1. 事故の負担が自家用車の保険にかかる

業務中の事故であっても、使うのが自家用車だと、賠償の負担が運転者本人にかかる可能性があります。一般的な自動車保険(任意保険)では使用目的の区分があり、「業務使用」を申告していないと、補償の扱いが問題になることがあります。

2. 感染対策・汚染物を車内に持ち込むリスク

訪問の現場では感染症のリスクが伴います。使用済みの手袋やエプロン、訪問先で使った器具を自家用車に持ち込むと、車内の衛生管理が個人の責任に。病院や施設のような感染対策の徹底が難しいのはデメリットです。

3. 車の価値が下がり、維持費が増える

1日に何件も訪問すれば、走行距離は大きく増えます。

  • 走行距離が増え、中古車としての査定価格が下がる
  • タイヤ・オイルの消耗が早まり、交換頻度が上がる
  • 車検やメンテナンス(ブレーキ・バッテリーなど)の費用が増える

適切な手当が支給されないと、こうしたコストが実質的な収入減につながります。

自家用車で事故を起こしたらどうなる?

訪問業務中に自家用車で事故を起こした場合、まず確認すべきは保険の適用範囲です。ポイントを整理します。

確認することポイント
任意保険の使用目的「業務使用」が補償対象に含まれているか。日常・レジャー使用のままだと扱いが問題になることがある
相手方への賠償対人・対物の賠償は自動車保険の領域。補償範囲を事前に確認する
本人のケガ(労災)業務中の事故によるケガは労災保険の対象になり得る。事業所に業務利用の許可・届出をしているかが重要
事業所の補償規定業務中の事故について、事業所がどこまで補償するか契約で確認する
注意

保険や労災の適用は、契約内容や個別の事情によって判断が変わります。自己判断せず、加入している保険会社・勤務先・必要に応じて社労士などの専門家に必ず確認してください。本記事は一般的な考え方の紹介です。

新人PT
新人PT

自分の保険で大丈夫だと思っていました…。

ベテランPT
ベテランPT

自家用車を仕事で使うなら、保険の「使用目的」は必ず保険会社に確認を。事業所との取り決めも、口約束ではなく契約で残しておくことが大事だよ。

自家用車を業務で使う前に確認すべきこと

自家用車の使用を求められる職場では、就職・契約の前に次の点を確認しましょう。

  • ガソリン代・交通費は適正に支給されるか
  • 車両の維持費(消耗・メンテナンス)への手当はあるか
  • 業務中の事故について、事業所の補償規定はどうなっているか
  • 自分の任意保険が「業務使用」に対応しているか(保険会社に確認)
  • 業務利用について、事業所の許可・届出が行われているか

トラブルを避けるために|働く人・事業所ができること

  1. 契約内容を書面で確認する自家用車使用の条件・補償・手当を、口約束でなく書面で取り交わす。
  2. 保険の使用目的を見直す加入中の任意保険が業務使用に対応しているか、保険会社に確認・相談する。
  3. 事業所は社用車・補償の整備を事業所側は、社用車の用意や業務中の事故に対する補償の明確化を進める。

自家用車での訪問に関するよくある質問

社用車がある事業所を選んだほうがよいですか?

事故時の補償や維持費の負担を考えると、社用車の提供がある事業所のほうが安心です。自家用車使用の場合は、手当や補償が適正かを必ず確認しましょう。

自家用車の任意保険は見直したほうがよいですか?

業務で使うなら、保険会社に使用目的を伝え、補償内容を見直すことをおすすめします。申告内容と実態が異なると、事故時の扱いに影響することがあります。

業務中の移動でケガをした場合、労災は使えますか?

業務中の事故によるケガは、労災保険の対象になり得ます。ただし個別の判断が必要なため、勤務先や労働基準監督署、専門家に確認しましょう。自家用車かどうかに関わらず、業務上かどうかが判断のポイントです。

訪問中の交通事故を防ぐためにできること

補償の確認とあわせて、そもそも事故を起こさない工夫も欠かせません。訪問の運転で意識したいポイントを整理します。

  • 訪問スケジュールに余裕を持ち、焦って運転しない
  • 移動中の電話・スマートフォン操作はしない(必要なら安全な場所に停車してから)
  • 住宅街では、歩行者・自転車・子どもの飛び出しに特に注意する
  • 悪天候の日は、いつも以上に時間と車間距離に余裕を持つ
  • 体調がすぐれない日は無理をせず、事業所に相談する

訪問リハビリの移動は件数が多く、時間に追われがちです。「焦り」が事故の最大の原因になります。スケジュールにゆとりを持つことが、何よりの事故予防です。

事業所が整えたい安全管理の体制

事業所側も、スタッフが安全に運転できる環境づくりが求められます。無理のない訪問スケジュールの作成、安全運転に関する研修、ヒヤリハット(事故になりかけた事例)の共有、必要に応じた安全運転管理者の選任など、組織的な取り組みが事故予防につながります。

「自家用車だから個人の責任」で終わらせず、事業所と働く人が一緒に安全を守る意識を持つことが大切です。

まとめ|自家用車を使うなら「保険と契約」の確認を

訪問看護・訪問リハビリでの自家用車使用について、要点を整理します。

この記事のまとめ
  • 自家用車の業務使用には、保険負担・感染リスク・車の消耗というデメリットがある
  • 任意保険は「業務使用」に対応しているか、保険会社への確認が必要
  • 業務中のケガは労災の対象になり得るが、個別判断のため確認が必要
  • 就職・契約前に、手当・補償・保険の適用範囲を必ずチェックする

安全に働くためにも、社用車の提供や適切な補償がある職場を選ぶこと、自家用車を使うなら保険と契約をしっかり確認することが大切です。

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