訪問看護・訪問リハビリの移動方法|車・自転車の比較と安全対策

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「訪問看護や訪問リハビリって、何で移動するの?」「自転車で雨の日も回るのは大変そう」——訪問の仕事では、利用者宅を回る移動手段が、働きやすさと安全を大きく左右します。都市部と郊外、事業所の方針によって、使われる移動手段はさまざまです。

この記事では、訪問看護・訪問リハビリの主な移動方法をメリット・デメリットで比較し、移動時間の扱い、安全運転管理者やアルコールチェック、2026年4月から始まった自転車の青切符など、知っておきたいルールと、安全で効率的に働く工夫を解説します。

この記事でわかること
  • 訪問看護・訪問リハビリの主な移動方法と比較
  • 移動時間は労働時間になるか
  • 事業所の車を使うときのルール(安全運転管理者・アルコールチェック)
  • 自転車で訪問するときのルール(青切符など)
  • 安全で効率的に移動する工夫
目次

訪問看護・訪問リハビリの主な移動方法の比較

移動方法メリットデメリット向いている地域
車・軽自動車雨や暑さの影響が少ない。荷物を運べる。長距離に強い駐車場所の確保、渋滞、事故のリスク郊外・地方
バイク・原付渋滞に強く、駐車しやすい雨・寒さの影響、転倒時のけがのリスク都市部〜郊外
自転車小回りがきき、駐車しやすい。費用が安い天候・坂道の影響、体力の負担都市部
電動アシスト自転車坂道や長めの距離でも負担が少ない充電の管理、天候の影響都市部・坂の多い地域
公共交通機関・徒歩運転の負担がない時間が読みにくい。訪問件数が限られる都市の中心部

どの移動方法を使うかは、担当エリアの広さ、坂道や交通事情、駐車場の確保のしやすさで事業所ごとに決まっています。転職の際は、移動手段と、自家用車を使う場合の手当や保険の扱いを必ず確認しましょう。

新人PT
新人PT

車の運転に自信がないんですが、訪問の仕事はできますか?

ベテランPT
ベテランPT

都市部なら自転車や電動自転車中心の事業所も多いよ。面接で移動手段を確認して、自分に合う事業所を選べば大丈夫だよ。運転が必要な場合は、同行の期間に道に慣れておくと安心だね。

地域別に見る移動方法の選ばれ方

地域の特徴よく使われる移動方法気をつけたいこと
都市の中心部(駐車場が少ない)自転車、電動アシスト自転車、公共交通機関歩行者との接触、ながらスマホ、雨の日の転倒
住宅地・郊外軽自動車、電動アシスト自転車、バイク住宅地の細い道、子どもの飛び出し
地方・山間部車長距離の運転による疲労、積雪・凍結、野生動物

※一般的な傾向です。事業所の方針によって異なります。

移動時間は労働時間になる?

厚生労働省の通達(訪問介護労働者の法定労働条件の確保について)では、事業所・集合場所・利用者宅の間の移動で、自由に使うことが保障されていない時間は労働時間にあたるとされ、利用者宅から次の利用者宅への通常の移動時間は労働時間と示されています。訪問介護についての通達ですが、訪問看護・訪問リハビリでも考え方の参考になります。

注意

件数払いなどで、移動時間に給与が支払われていない場合は、雇用契約の内容を確認しましょう。出来高払いでも、労働時間に応じた一定額の賃金の保障が必要とされています。

事業所の車を使うときのルール

道路交通法では、一定台数以上の自動車を使用する事業所に、安全運転管理者の選任が義務づけられています。

項目ポイント
選任が必要な事業所乗車定員11人以上の自動車1台以上、またはその他の自動車5台以上を使用(自動二輪車は1台を0.5台として計算)
アルコールチェック運転の前後に、目視とアルコール検知器で酒気帯びの有無を確認し、記録を1年間保存
直行直帰の場合カメラや電話などで確認し、携帯型の検知器を使う

詳しい選任の条件や手順は、関連記事「介護保険事業所に安全運転管理者を設置する条件」で解説しています。

自転車で訪問するときのルール

2026年4月1日から、自転車の交通違反にも交通反則通告制度(青切符)が導入され、16歳以上の人の反則行為が対象になりました。訪問で自転車を使うスタッフも、ルールを改めて確認しておきましょう。

  • 自転車は車道の左側通行が原則。歩道は例外的な場合のみ
  • スマートフォンを手に持って使用する「ながらスマホ」は禁止(保持の反則金は12,000円)
  • 信号無視、一時不停止、右側通行(逆走)も青切符の対象
  • 夜間はライトを点灯する
  • ヘルメットの着用に努める
注意

移動中に事業所や利用者から電話がかかってきても、自転車に乗ったまま応答しないことを事業所のルールにしましょう。安全な場所に止まってから対応します。

移動に伴う負担とリスク

負担・リスク対策の例
交通事故余裕のあるスケジュール、安全運転の研修、ドライブレコーダーの設置
天候(雨・雪・猛暑)レインウエアや防寒具の支給、悪天候時の訪問の判断基準、熱中症対策
駐車の問題利用者宅の駐車スペースの確認、駐車許可の取得、コインパーキング代の扱いの確認
体力の負担電動アシスト自転車の導入、担当エリアのまとまり
個人情報の紛失カバンの固定、書類の持ち出しの最小化、タブレットのロック

移動中に事故やトラブルが起きたときの対応

  1. 安全を確保するけが人の救護と、二次事故の防止を最優先にします。必要に応じて救急車を呼びます。
  2. 警察に連絡する交通事故は、けがの有無にかかわらず警察への報告が必要です。
  3. 事業所に報告する事故の状況と、その後の訪問への影響を伝え、利用者への連絡や代わりの訪問を調整してもらいます。
  4. 記録と保険の手続き事故の状況を記録し、事業所の指示に従って保険の手続きを進めます。

事故のときに慌てないよう、連絡先と手順をカードにして携帯しておくのがおすすめです。

事業所が用意しておきたいもの

  • 移動手段ごとの安全ルール(ながらスマホの禁止、悪天候時の判断基準など)
  • 事故・トラブル時の連絡フローと緊急連絡先のカード
  • レインウエア、防寒具、熱中症対策グッズ
  • 利用者宅の駐車場所・道順を共有する仕組み
  • 業務で使う車・自転車の点検の記録
  • 自家用車を使う場合の手当と保険のルール
新人PT
新人PT

事業所によって、準備されているものが全然違いそうですね。

ベテランPT
ベテランPT

そうなんだ。移動の安全は、働く人を守ることにも直結する。見学のときに、移動のルールや備品も見ておくといいよ。

安全で効率的に移動する工夫

  1. 担当エリアをまとめる地域ごとに担当を分け、移動の距離と時間を短くします。
  2. 移動時間に余裕を持たせる遅れそうなときに焦って運転しないよう、訪問の間に余白を入れます。
  3. 訪問先の情報を共有する駐車場所、道順、目印などを事業所内で共有し、初回の訪問でも迷わないようにします。
  4. 悪天候の基準を決める大雨や大雪のときの訪問の可否、振替の方法を事前に決めておきます。
  5. ヒヤリハットを共有する危なかった場所や場面を共有し、ルートや時間帯を見直します。

よくある質問

自家用車で訪問する場合、ガソリン代や保険はどうなりますか?

事業所によって、距離に応じた手当や、業務使用を前提とした任意保険の加入を求める場合があります。事故のときの補償の範囲も含めて、雇用契約や就業規則で確認しましょう。

利用者宅の前に車を止めてもいいですか?

駐車禁止の場所に止めることはできません。利用者宅の敷地や近くの駐車場を事前に確認し、必要に応じて警察署で駐車許可の手続きができるかも確認しましょう。

雨の日の自転車の訪問がつらいです。

レインウエアや防水カバーの支給、着替えの準備、雨の日の訪問ルートの工夫などを事業所に相談しましょう。傘を差しながらの運転は危険なので避けてください。

移動中の事故は労災になりますか?

業務として利用者宅間を移動している最中の事故は、業務災害として労災保険の対象になりうるとされています。具体的な判断は労働基準監督署が行うため、事故が起きたら事業所に報告し、手続きについて確認しましょう。

電動アシスト自転車は事業所で用意してもらえますか?

事業所によって異なります。坂道の多い地域や担当エリアが広い事業所では、電動アシスト自転車を貸与しているところもあります。求人や面接で確認しましょう。

訪問の移動中に休憩をとってもいいですか?

事業所のルールの範囲で、休憩をとることは大切です。特に長時間の運転や猛暑の日は、こまめな水分補給と短い休憩で、集中力の低下を防ぎましょう。休憩と移動の扱いは、勤怠の記録で区別しておくとトラブルを防げます。

訪問先の駐車場代やガソリン代は誰が負担しますか?

社用車の場合は、事業所が負担するのが一般的です。自家用車を業務に使う場合は、走行距離に応じた手当やガソリン代の精算ルールが事業所ごとに決められています。駐車場代を立て替える場面もあるため、領収書の扱いや精算の締め日を、入職前に確認しておくと安心です。

まとめ|訪問看護・訪問リハビリの移動方法は地域と安全で選ぶ

訪問看護・訪問リハビリの移動方法には、車・バイク・自転車・電動自転車・公共交通機関などがあり、地域や事業所の方針で使い分けられています。利用者宅間の通常の移動時間は労働時間にあたり、車を使う事業所では安全運転管理者やアルコールチェック、自転車では2026年4月から始まった青切符などのルールを守ることが大切です。余裕のあるスケジュールと情報共有で、安全で効率的な移動を心がけましょう。

この記事のまとめ
  • 移動方法は地域・坂道・駐車の事情で事業所ごとに決まる
  • 利用者宅間の通常の移動時間は労働時間にあたる
  • 車を5台以上使う事業所などは安全運転管理者の選任とアルコールチェックが必要
  • 2026年4月から自転車にも青切符。ながらスマホは反則金12,000円
  • エリアのまとめ、余裕のある予定、悪天候の基準で安全に移動する
引用・出典(公的機関)

※2026年10月時点で確認した情報です。制度は改定されるため、算定・運用の際は最新の通知・Q&Aと指定権者(都道府県・市町村)の案内をご確認ください。

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