訪問リハビリはゴミ屋敷のお宅もある?そんな時の対策方法も紹介

訪問リハビリを行う際、さまざまな環境のご自宅を訪問することになりますが、中には「ゴミ屋敷」と呼ばれる状態の家に出くわすこともあります。
ゴミが床に山積みになっている、悪臭が漂っている、害虫が発生しているなど、衛生環境が劣悪なケースも少なくありません。
そんな時にどのように対応すべきか、リハビリ職としての対策が求められます。
本記事では、訪問リハビリで出会うゴミ屋敷の実例と、その対処法について解説します。
訪問リハビリで出会うゴミ屋敷の例
訪問リハビリで出会うゴミ屋敷の例を紹介します。
家全体がゴミで埋まっているケース
訪問リハビリの現場では、家全体がゴミで埋まっているケースに遭遇することがあります。特に、高齢者の一人暮らしや精神的な問題を抱える利用者が多いとされ、ゴミが床から天井近くまで積み上がっていることもあります。歩くスペースがほとんど確保できず、リハビリ訓練が物理的に不可能な場合も少なくありません。
こういった状況では、ゴミの中に危険物が混在している可能性もあり、転倒や怪我のリスクが高まります。また、衛生面の問題から感染症リスクも懸念されるため、安全確認を徹底しつつ訪問計画を立てる必要があります。
異臭や害虫が発生しているケース
ゴミ屋敷では、生ゴミや排泄物がそのまま放置されていることが多く、異臭が強烈なケースが少なくありません。さらに、ゴキブリやハエ、ネズミなどの害虫が発生していると、リハビリ職員の健康にも悪影響を及ぼすリスクがあります。こういった状況では、マスクや防護服を着用しなければ安全が確保できないため、事前に衛生対策を講じることが求められます。
利用者本人は匂いや害虫に慣れてしまっているケースもあり、指摘すると逆に反感を買うことがあるため、慎重な対応が必要です。害虫駆除や清掃支援が必要な場合には、専門業者や行政の支援を検討することが大切です。
ゴミが原因で転倒リスクが高まっているケース
ゴミが床一面に散乱していることで、歩行時のバランスが取りにくくなり、転倒のリスクが大幅に高まります。特に、高齢者や下肢筋力が低下している利用者の場合、些細な段差や物につまずきやすく、リハビリ中に事故が発生する可能性があります。
リハビリ訓練を行う前に、安全なスペースを確保するため、利用者や家族に協力を依頼し、最低限の片付けを促すことが求められます。どうしても整理が難しい場合には、訪問リハビリを一時中断することも選択肢の一つです。
訪問リハビリでゴミ屋敷に出会った時の対応方法
訪問リハビリでゴミ屋敷に出会った時の対応方法を説明します。
利用者や家族に片付けを依頼する
ゴミ屋敷状態で訪問リハビリを行うことは、安全面で非常にリスクが高いため、まずは利用者や家族に片付けを依頼します。直接的に「ゴミを片付けてください」と言うと反発を招く可能性があるため、「リハビリのために安全なスペースが必要です」と丁寧に説明し、協力をお願いすることが重要です。
また、家族や近隣住民が協力できる場合には、片付け支援を依頼することも検討しましょう。無理に片付けを要求するのではなく、安全確保のために必要であることを理解してもらうことが大切です。
自治体や専門業者に相談する
自力での片付けが難しいケースや、衛生面でリスクが高い場合には、自治体や専門業者に相談することが有効です。福祉課や生活支援課では、清掃や片付け支援を行っているケースがあり、地域包括支援センターが窓口となって対応することもあります。
専門業者に依頼する場合は、ゴミ屋敷対応に特化した清掃会社を選ぶと安心です。費用がかかるケースが多いため、利用者や家族に説明し、同意を得た上で進めることが望ましいです。
衛生管理を徹底する
ゴミ屋敷訪問時には、衛生管理を徹底することが欠かせません。マスクや手袋、防護服を着用し、訪問後にはしっかりと手洗いや消毒を行うことで感染リスクを低減できます。特に、床に落ちているゴミや液体に触れないよう注意し、リハビリ機器や道具も使い捨てカバーを活用するなど工夫が必要です。
また、リハビリを中断する際や継続が難しい場合には、担当ケアマネジャーや管理者に相談し、リスクマネジメントの観点から対応を検討しましょう。

事業所で情報共有を徹底する
ゴミ屋敷での訪問リハビリを行う場合、事業所内で情報共有を徹底しておくことが重要です。スタッフ間でリスク情報を共有し、必要に応じて事前準備や対応方法を確認しておきましょう。特に、新任職員や経験の浅い職員が対応する際には、サポート体制を整えることが大切です。
ゴミ屋敷のリスクに関するマニュアルや対応ガイドラインを整備しておくことで、トラブル発生時にも迅速に対応できる環境を作っておくと安心です。
まとめ
訪問リハビリにおいて、ゴミ屋敷に遭遇するケースは少なくありません。安全面や衛生面のリスクが高く、適切な対応が求められます。利用者や家族に片付けを依頼することや、自治体や専門業者に相談することで、適切な環境整備が可能です。
また、衛生管理を徹底し、事業所内での情報共有を強化することで、職員の安全を守りながらリハビリを提供できる体制を整えることが重要です。ゴミ屋敷問題に対して、現場でできることを理解し、リスクマネジメントを徹底しましょう。
