訪問リハビリの退職理由とは?上司・面接での伝え方と例文

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「訪問リハビリを辞めると決めたけど、上司にどう伝えればいい?」「転職の面接で退職理由を聞かれたら、正直に話していいの?」——退職を決めたあとに悩むのが、退職理由の伝え方です。訪問リハビリは担当の利用者を持っているため、伝え方やタイミングによって、利用者やチームへの影響も変わります。
辞めたいと感じたときの対処法は別の記事で解説しています。この記事では、すでに退職を考えている人に向けて、訪問リハビリでよくある退職理由と、上司・面接それぞれでの伝え方の例文、円満に辞めるための進め方を整理します。
- 訪問リハビリでよくある退職理由
- 上司に退職を伝えるときの伝え方と例文
- 転職の面接で退職理由を伝えるときの例文
- 利用者への引き継ぎと、円満に辞めるための流れ
- 退職前に確認しておきたい手続き
訪問リハビリでよくある退職理由
| 退職理由 | 具体的な背景の例 |
|---|---|
| 働き方・負担 | 件数のプレッシャー、移動の負担、記録の持ち帰り、休みにくさ |
| 教育・成長 | 相談相手が少ない、学ぶ機会がない、同じ業務の繰り返し |
| 給与・評価 | 件数に見合わない給与、インセンティブの仕組みへの不満、昇給の見通しがない |
| 人間関係 | 管理者や同僚との関係、利用者・家族とのトラブル、ハラスメント |
| 家庭の事情 | 結婚、出産、子育て、介護、転居 |
| キャリアの変更 | 病院で急性期・回復期を経験したい、専門分野を深めたい、管理職を目指したい |
実際の退職理由は一つではなく、いくつかが重なっていることがほとんどです。伝えるときは、本音を整理したうえで、相手に応じて伝える内容を選ぶことが大切です。

本当の理由は人間関係なんですけど、そのまま上司に言ってもいいんでしょうか?

伝えて改善してほしい気持ちがあるなら、事実として冷静に伝えるのは悪いことじゃないよ。ただ、もう辞めると決めているなら、相手を責める言い方は避けて「自分はこうしたい」という前向きな理由を中心にしたほうが、円満に辞めやすいね。
上司に退職を伝えるときのポイント
- 就業規則で申し出の期限を確認する多くの事業所では、退職の1〜2か月前までの申し出を定めています。訪問リハビリは引き継ぎに時間がかかるため、余裕をもって伝えましょう。
- まずは直属の管理者に直接伝える同僚に先に話すと、噂として伝わってしまうことがあります。面談の時間をとってもらい、直接伝えます。
- 退職の意思と希望日をはっきり伝える「相談」ではなく「決めたこと」として伝えると、話がまとまりやすくなります。
- 引き継ぎへの協力を伝える担当利用者の引き継ぎに責任をもって協力することを伝えます。
上司への伝え方の例文
| 理由 | 伝え方の例 |
|---|---|
| キャリアの変更 | 「回復期のリハビリをもう一度しっかり経験したいと考え、◯月末で退職させていただきたいと考えています。担当の利用者さんの引き継ぎは責任をもって進めます」 |
| 家庭の事情 | 「家庭の事情で、今の勤務を続けることが難しくなりました。◯月末での退職を希望しています」 |
| 働き方 | 「体力的に今の件数を続けることが難しく、働き方を見直したいと考えました。◯月末で退職させていただきたいです」 |
引き止められた場合も、決めた理由と退職の希望日をぶらさずに伝えることが大切です。条件の改善を提案されたら、それで気持ちが変わるかを冷静に考えましょう。
退職を伝えるタイミングの工夫
- 新規利用者の受け入れが増える時期や、スタッフの欠員が出ている時期は、引き継ぎの負担が大きくなるため早めに伝える
- 月の初めに伝えると、翌月以降の訪問予定や担当の調整がしやすい
- 転職先が決まってから伝える場合も、入職日から逆算して引き継ぎの期間を確保する
転職の面接で退職理由を伝えるときのポイント
面接では、退職理由そのものよりも、「次の職場で何をしたいか」につながっているかが見られています。不満だけを並べると、「同じ理由でまた辞めるのでは」と受け取られかねません。
- 事実を偽らず、表現を前向きにする
- 前職の悪口や特定の人への批判は避け、学んだことも伝える
- 退職理由と、応募先で実現したいことをつなげる
- 短く、具体的に話せるよう準備しておく
面接での伝え方の例文
| 本音 | 面接での伝え方の例 |
|---|---|
| 件数のノルマがきつかった | 「一人ひとりの利用者に、目標の見直しや家族への説明まで丁寧に関わりたいと考え、件数だけでなく質を大切にしている職場で働きたいと思いました」 |
| 相談できる人がいなかった | 「チームで事例を検討しながら、より質の高いリハビリを提供できる環境で成長したいと考えています」 |
| 給与に不満があった | 「担当件数や役割に応じて評価していただける環境で、責任をもって働きたいと考えています」 |
| 病院の経験を積みたい | 「訪問で生活期の関わりを経験したことで、急性期・回復期から在宅を見すえたリハビリをしたいと考えるようになりました」 |
利用者への引き継ぎと、円満に辞めるための流れ【実践編】
- 引き継ぎの計画を立てる担当利用者の一覧をつくり、誰に、いつまでに引き継ぐかを管理者と決めます。
- 引き継ぎの資料をつくる目標、計画の内容、注意点(中止基準、既往歴、服薬)、家族の状況、連絡先、関わりのコツをまとめます。
- 同行訪問で顔合わせをする可能であれば後任と同行し、利用者・家族に紹介します。利用者が安心できるよう、後任の良いところも伝えましょう。
- ケアマネジャーに伝える担当者の変更を、事業所からケアマネジャーに連絡してもらいます。
- 最後まで丁寧に訪問する退職日まで、記録や報告を含めていつもどおり丁寧に対応します。
退職理由別に見る次の職場の選び方
退職理由を整理すると、次の職場で確認すべきポイントが見えてきます。同じ理由でまた辞めることにならないよう、次のような点を意識して選びましょう。
| 退職理由 | 次の職場で確認したいこと |
|---|---|
| 件数・負担が大きかった | 1日の平均件数、移動エリア、記録の方法、残業の実態 |
| 相談相手がいなかった | 同行訪問の期間、ミーティングや症例検討の頻度、リハ職の人数 |
| 給与・評価に不満があった | 基本給とインセンティブの割合、昇給の仕組み、処遇改善加算の反映 |
| 休めなかった | 有給休暇の取得実績、複数担当制や代行の仕組み |
| 人間関係 | 見学での雰囲気、管理者の考え方、ハラスメント対応の方針 |
退職理由を「次の職場選びのチェックリスト」に変えると、転職の失敗を防ぎやすくなります。
退職前に確認しておきたい手続き
- 有給休暇の残り:引き継ぎの計画とあわせて、取得の時期を管理者と相談する
- 貸与物の返却:訪問用の車両、タブレット、携帯電話、鍵、ユニフォームなど
- 個人情報の扱い:利用者の情報を含む書類やデータを持ち出さない
- 受け取る書類:離職票、源泉徴収票、年金手帳・雇用保険被保険者証など
- 健康保険と年金:転職先がすぐ決まっていない場合は、国民健康保険・国民年金への切り替えなどを確認する
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よくある質問
退職理由を「一身上の都合」とだけ伝えてもよいですか?
退職届には「一身上の都合」と書くのが一般的です。口頭で伝える際も、詳しく話したくない場合は無理に説明する必要はありませんが、引き継ぎを円滑にするためにも、退職の希望日と引き継ぎへの協力は明確に伝えましょう。
利用者さんに退職を伝えるのはいつがよいですか?
事業所の方針に従い、後任が決まってから管理者と相談のうえで伝えるのが一般的です。急な担当変更は利用者の不安につながるため、可能な範囲で早めに、丁寧に伝えましょう。
退職の申し出は何日前までに必要ですか?
法律上の考え方と就業規則の定めがあるため、まずは就業規則を確認しましょう。訪問リハビリでは利用者の引き継ぎに時間がかかるため、1〜2か月以上前に伝えるのが望ましいです。
退職理由で「人間関係」と答えると面接で不利になりますか?
人間関係そのものを伝えるより、「チームで相談しながら働ける環境を求めている」など、次の職場で実現したいことに言い換えると前向きに伝わります。具体的な人物への批判は避けましょう。
引き止められて退職日を延ばされそうなときは?
引き継ぎへの協力は示しつつ、退職の希望日を書面(退職届)で伝えましょう。どうしても話が進まない場合は、法人の人事担当者に相談する方法もあります。
まとめ|退職理由は「相手に合わせて前向きに」伝える
訪問リハビリの退職理由は、働き方、教育、給与、人間関係、家庭の事情、キャリアの変更などさまざまです。上司には退職の意思と希望日、引き継ぎへの協力をはっきり伝え、面接では退職理由を次の職場でやりたいことにつなげて前向きに伝えましょう。利用者への引き継ぎを丁寧に行うことが、円満な退職と次のキャリアにつながります。退職理由を振り返ることは、自分に合った働き方を見つける大切な機会でもあります。
- 退職理由は本音を整理し、相手に合わせて伝える内容を選ぶ
- 上司には就業規則の期限を守り、直接、意思と希望日を伝える
- 面接では悪口を避け、退職理由を応募先でやりたいことにつなげる
- 引き継ぎ資料と同行訪問で、利用者の不安を小さくする
- 有給休暇、貸与物、個人情報、退職後の手続きも確認する
- 退職理由を、次の職場選びのチェックリストとして生かす
※2026年10月時点で確認した情報です。制度は改定されるため、算定・運用の際は最新の通知・Q&Aと指定権者(都道府県・市町村)の案内をご確認ください。

