理学療法士・作業療法士の面接で聞かれることは？よくある質問と回答例を解説

理学療法士（PT）や作業療法士（OT）として就職・転職活動を行う際、避けて通れないのが「面接」です。

専門職としての知識や技術はもちろんですが、採用担当者が注目しているのは人柄やチームで働ける資質です。

では実際に面接ではどのような質問をされるのでしょうか。

本記事ではよくある質問と回答例、準備のポイントを詳しく解説します。

面接を控えるPT・OTの方はぜひ参考にしてください。

理学療法士・作業療法士の面接で重視されるポイント

専門知識よりも人柄・姿勢

面接官が見ているのは「患者さんや利用者と信頼関係を築けるか」「チームで協力できるか」といった人柄です。特に新卒の場合は、専門技術よりも学ぶ姿勢や柔軟性が評価されます。

組織とのマッチング

病院や施設の理念に共感しているか、働きたい理由を具体的に話せるかも重要です。

コミュニケーション力

患者対応、多職種連携が多いPT・OTにとって、明るく誠実に話せるかは大きな評価ポイントになります。

面接でよく聞かれること（質問例と回答例）

自己紹介・志望動機

質問例

• 自己紹介をお願いします。
• なぜ理学療法士／作業療法士になろうと思ったのですか？
• 当院（施設）を志望した理由は？

回答例
「私は高校時代に部活動でけがをした際に理学療法士の方にリハビリをしていただき、その支えに感銘を受けたことがきっかけでPTを目指しました。御院は地域リハビリに力を入れており、在宅復帰のサポートに関心がある自分にとって最適な環境だと考え志望しました。」

学生生活や実習経験に関する質問

質問例

• 学生生活で力を入れたことは？
• 実習で印象に残ったエピソードは？
• 実習での失敗経験とそこから学んだことは？

回答例
「臨床実習で患者さんとの信頼関係を築くことの大切さを学びました。最初は緊張してうまく声をかけられませんでしたが、積極的にコミュニケーションを取ることで患者さんが前向きになってくださり、関わり方の重要性を実感しました。」

強み・弱みに関する質問

質問例

• あなたの長所と短所は？
• 他の候補者と比べて強みは何ですか？

回答例
「長所は計画的に物事を進められる点です。国家試験勉強でもスケジュールを立てて取り組みました。一方で慎重すぎるところが短所ですが、実習では限られた時間で行動することを意識し改善を図っています。」

臨床・患者対応に関する質問

質問例

• 患者さんと接する上で大切にしていることは？
• 難しい患者さんへの対応をどう考えますか？
• どの領域に関心がありますか？

回答例
「患者さんの立場に立ち、安心してリハビリを受けられるような声かけや環境づくりを意識しています。難しい患者さんにも否定せず受け止め、まず信頼関係を築いた上で、前向きになれるようサポートしていきたいです。」

将来のキャリアや目標に関する質問

質問例

• 5年後、10年後はどのようなセラピストになっていたいですか？
• 将来はどの分野で専門性を深めたいですか？

回答例
「まずは基本的な評価・訓練のスキルを確実に習得することを目標にしています。将来的には回復期リハビリの分野で専門性を高め、患者さんの在宅復帰を支援できる理学療法士を目指しています。」

逆質問で聞かれること

面接の最後に「何か質問はありますか？」と聞かれることが多いです。

逆質問例

• 新人教育はどのように行われていますか？
• チームで働く上で重視していることは何ですか？
• 今後の病院（施設）の方針について教えてください。

待遇や給与ばかりを質問すると印象が良くないため、教育や理念に関する内容を中心にすると好印象です。

面接で失敗しないためのポイント

事前準備を徹底する

志望動機・自己PR・学生生活で学んだことは必ず整理し、口に出して練習しましょう。

実習経験をアピールする

新卒・若手の場合は臨床経験が少ないため、実習で学んだことを具体的に話すと評価につながります。

印象を大切にする

表情、姿勢、声の大きさ、言葉遣いは第一印象に直結します。誠実さを意識しましょう。

まとめ：理学療法士・作業療法士の面接では人柄と成長意欲を見られている

理学療法士・作業療法士の面接で聞かれることは、自己紹介や志望動機、学生生活や実習での学び、強みや弱み、患者対応、将来の目標などです。

大切なのは専門知識の深さよりも「人柄」「誠実さ」「成長意欲」を示すことです。

事前に質問集を準備して練習しておけば、自信を持って臨めます。

面接を通じて、自分の魅力をしっかり伝え、理想の職場でキャリアをスタートさせましょう。