理学療法士の40代の年収はどのくらい？年代別比較や収入アップの方法を徹底解説

理学療法士としてキャリアを重ね、40代に入ると「年収は平均でどのくらいなのか？」「同年代と比べて自分は高いのか低いのか？」と気になる方も多いでしょう。

理学療法士は経験やスキルによって収入が変動する職種であり、40代は管理職や専門性を活かしたキャリア形成が進む時期でもあります。

本記事では、理学療法士の40代の平均年収をはじめ、他年代との比較、収入が高い職場や働き方、年収を上げる具体的な方法まで詳しく解説します。

理学療法士の40代の平均年収はどのくらい？

理学療法士の40代の平均年収は、おおよそ400万〜550万円前後と言われています。

これは勤務先の施設規模や地域、役職によって大きく差が出るのが特徴です。

厚生労働省の賃金構造基本統計調査や日本理学療法士協会のデータを参考にすると、40代になると経験年数が20年近くに及ぶため、給与は安定しやすい傾向があります。

一方で、病院勤務では頭打ちになりやすく、昇給幅が小さいのも現実です。

年代別にみる理学療法士の年収推移

40代の年収をより具体的に理解するために、20代・30代・50代以降と比較してみましょう。

20代の理学療法士の年収

20代の年収は300万〜380万円程度が一般的です。新卒から数年間は月収も20万円前後で、ボーナスを含めても高額にはなりません。臨床経験を積む時期であり、年収よりもスキルや経験を重ねることが重視されます。

30代の理学療法士の年収

30代に入ると350万〜450万円程度に上がります。主任や係長クラスのポジションを任される人も出てきて、役職手当や責任給がつくことで収入が安定してきます。

40代の理学療法士の年収

40代では400万〜550万円前後。病院で管理職に就けば年収600万円近くになるケースもありますが、多くは500万円以下に収まります。給与水準は伸び悩みやすく、キャリア選択が収入を大きく左右する年代です。

50代以降の理学療法士の年収

50代は450万〜600万円程度。長年の経験を評価され、管理職・施設長・リハビリ部門責任者などに昇進する人もいます。ただし昇給が停滞する職場では、40代とあまり差がつかない場合も多いです。

理学療法士の40代年収が高い職場とは？

同じ40代でも、勤務先によって年収には差が出ます。

ここでは比較的高収入を得やすい職場を紹介します。

大学病院・大規模総合病院

規模が大きい病院ほど給与テーブルがしっかりしており、勤続年数に応じた昇給も安定しています。管理職に就けば年収600万円台に届くこともあります。

介護老人保健施設・特養

介護保険領域は夜勤こそ少ないものの、処遇改善加算や役職手当がつく場合があり、病院より高収入になるケースがあります。40代で副主任・主任になると年収は500万円を超えやすくなります。

訪問リハビリ・訪問看護ステーション

訪問系は歩合制やインセンティブ制度を導入している事業所もあり、頑張り次第で高収入が期待できます。40代の経験豊富なセラピストは利用者からの信頼も厚く、収入に直結することがあります。

教育・研究職

大学や専門学校で教員として働く理学療法士もいます。給与水準は学校法人によって異なりますが、安定性が高く、役職が上がれば年収も増えていきます。

40代理学療法士が年収を上げるための方法

年収アップを狙うためには、職場選びやスキルアップが欠かせません。

管理職・マネジメントを目指す

病院や施設では、主任や課長、部門長などのポジションに就くことで役職手当が加わり、年収が大きく変わります。40代はまさにマネジメント層への登用が期待される時期です。

専門資格・認定資格の取得

日本理学療法士協会が認定する専門理学療法士や認定理学療法士を取得すれば、専門性が評価されやすく、昇進や転職時に有利になります。特に脳卒中・運動器・呼吸器などの専門分野は需要が高いです。

副業やフリーランス活動

近年は副業解禁の流れもあり、訪問リハや講師、Webライティングなどで収入を得る理学療法士も増えています。フリーランスで独立して訪問リハを請け負う形では、年収700万円以上を目指すことも可能です。

高収入が見込める職場へ転職

40代で年収アップを狙うなら、転職は大きな手段となります。訪問看護ステーションや管理職採用枠を狙うと、現状よりも100万円以上年収が上がる可能性もあります。

40代理学療法士の年収に関するよくある悩み

「年収が伸び悩んでいる」

昇給がほとんどなく、20年以上働いても年収400万円台にとどまるケースもあります。その場合は転職や副業を検討することが現実的です。

「家庭の出費が増え、生活に余裕がない」

40代は教育費や住宅ローンなどで出費が重なる時期です。副収入を得たり、福利厚生が充実している職場に移るのも選択肢の一つです。

「体力的にきつい」

現場での体力仕事が多く、40代で腰痛や疲労を感じる理学療法士も少なくありません。教育・管理職にシフトすることで、体への負担を減らしつつ年収を維持・向上させる道もあります。

まとめ

理学療法士の40代の年収は400万〜550万円前後が相場で、勤める職場や役職によっては600万円以上も可能です。

20代・30代と比べると収入は安定するものの、頭打ちになりやすい点も特徴です。

40代で年収を上げるには、

• 管理職を目指す
• 認定資格を取得する
• 高収入職場へ転職する
• 副業・フリーランスに挑戦する

といった手段が効果的です。

40代はキャリアの分岐点でもあり、今後の働き方を見直すチャンスの時期です。

自分のライフスタイルや将来設計に合わせて、収入アップの道を選んでいきましょう。