リハビリ職の人事考課における個人目標の立て方と例文を紹介【理学療法士・作業療法士・言語聴覚士向け】

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理学療法士・作業療法士・言語聴覚士といったリハビリ専門職は、日々患者や利用者の生活支援に携わりながら、多職種と連携してチーム医療を実践しています。

しかし、人事考課の時期になると「個人目標をどう書けばいいのか分からない」と悩む方も多いのではないでしょうか。

リハビリ職の個人目標は、単なる自己アピールではなく、日々の臨床実践や学習をどう評価に結びつけるかが重要です。

本記事では、人事考課における個人目標の立て方のポイントや実際に使える例文を紹介します。

目次

リハビリ職における人事考課と個人目標の重要性

人事考課とは?

人事考課とは、職員の業務遂行能力・専門スキル・組織貢献度などを評価し、給与・昇進・人材育成に活かす仕組みのことです。営業職のように数値で成果が出やすい職種とは異なり、リハビリ職は成果を定量化しにくいため、個人目標の設定が評価の基準として重視される傾向にあります。

個人目標の役割

  • 自分の成長を可視化する
  • 上司やチームと方向性を共有する
  • 評価の基準として公平性を保つ
  • 患者・利用者への質の高いサービス提供につなげる

個人目標は「組織の方針」と「自分のキャリア形成」をつなぐ重要な要素です。

個人目標を立てるときのポイント

1. SMARTの原則を意識する

  • Specific(具体的):誰が読んでも分かるように書く
  • Measurable(測定可能):数値や頻度を設定する
  • Achievable(達成可能):無理のない範囲で設定する
  • Relevant(関連性):職務や組織目標とつながっている
  • Time-bound(期限付き):期限を明確にする

例:「今年度は月に1回、院内勉強会で症例発表を行う」

2. 自己成長と組織貢献の両立

「自分のスキルを伸ばす目標」と「組織に貢献する目標」をバランスよく盛り込むことで、評価につながりやすくなります。

3. 患者や利用者の利益を意識する

目標は最終的に患者のQOL(生活の質)向上に結びつく内容であることが望まれます。

リハビリ職向け 人事考課の個人目標例文

理学療法士(PT)の個人目標例文

  • 良い例文:「下肢手術後の患者に対する歩行自立支援プログラムを作成し、今年度中に10例以上の実践を行う」
  • 良い例文:「月2回の自主勉強会を開催し、最新の運動療法に関する知識をチームで共有する」
  • 改善例文:「書類作成の遅延を減らすため、評価記録は当日中に90%以上提出する」

作業療法士(OT)の個人目標例文

  • 良い例文:「高齢者施設でのADL向上を目的に、入浴動作の訓練プログラムを新規に導入する」
  • 良い例文:「利用者の趣味活動を支援するため、月1回の作業活動イベントを企画・実施する」
  • 改善例文:「認知症ケアのスキルを高めるため、認知症関連の外部研修を年度内に2回以上受講する」

言語聴覚士(ST)の個人目標例文

  • 良い例文:「嚥下障害患者に対してVF(嚥下造影)評価を取り入れ、今年度中に5例以上の症例検討を行う」
  • 良い例文:「失語症患者の社会参加を促進するため、グループ訓練を月1回定期開催する」
  • 改善例文:「記録の簡潔化と標準化を図り、1症例あたり記録時間を平均15分以内に短縮する」

個人目標を立てるときにありがちな失敗

1. 抽象的すぎる

「スキルアップを目指す」「患者に寄り添う」など抽象的な表現は評価につながりません。具体的な行動に落とし込みましょう。

2. 達成不可能な目標を立てる

あまりに高い目標は達成できず、逆に評価を下げることになります。現実的で継続可能な内容を意識することが大切です。

3. 組織方針とずれている

個人の興味だけで設定すると、組織に貢献していないと判断されることがあります。職場の方針や部署の目標に沿う内容にしましょう。

個人目標を達成するための工夫

  • 定期的に振り返る:月ごとに達成度を確認する
  • チームで共有する:上司や同僚に目標を伝えて協力してもらう
  • 成果を記録する:症例数、勉強会回数、研修受講履歴などを残しておく
  • 評価面談でアピールする:具体的な成果を示せるよう準備する

まとめ

リハビリ職の人事考課における個人目標は、

  • SMARTの原則を活用して具体的に設定する
  • 自己成長と組織貢献を両立させる
  • 患者・利用者の利益に結びつける

ことが大切です。

理学療法士・作業療法士・言語聴覚士それぞれの立場で、臨床・教育・研究・組織貢献を意識した目標を立てれば、評価につながるだけでなく、自分のキャリア形成にも役立ちます。

人事考課を「ただの評価の場」と考えるのではなく、「自己成長のチャンス」と捉えて、個人目標を上手に活用していきましょう。

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