理学療法士が残業を減らす方法とは？効率的に働くための実践術

「毎日リハビリの記録で帰るのが遅い」「患者数が多くて残業が当たり前」――理学療法士（PT）として働いていると、こうした悩みを抱える人は少なくありません。

特に急性期や回復期の病院では、症例数の多さや事務作業の多さから残業が慢性化しやすい傾向があります。

しかし、働き方を工夫することで残業時間を減らすことは可能です。

この記事では、理学療法士が残業を減らすための具体的な方法をわかりやすく解説します。

理学療法士に残業が多い理由

1. 記録業務の負担

電子カルテやSOAP記録に時間がかかり、勤務後にまとめて残業で記録するケースが多いです。

2. 患者数・単位のノルマ

診療報酬の関係から「1日○単位」というノルマがあり、時間に追われがちです。

3. カンファレンス・会議の多さ

業務終了後に多職種カンファレンスが設定されることも残業の一因です。

4. 勉強会や研修の時間外開催

自己研鑽を重視する職場ほど、就業後の勉強会が多くなります。

理学療法士が残業を減らす具体的な方法

1. 記録業務を効率化する

• 治療直後に短時間でメモを取り、その日のうちに入力
• SOAPのテンプレートを活用する
• キーボード入力が遅い人は音声入力やショートカットを導入

2. スケジュール管理を徹底する

• 朝の段階で1日の流れをシミュレーション
• 患者の優先順位をつけ、効率的に回る
• 1単位ごとの切り替えを意識して無駄な時間を削減

3. 職場内で分担・相談する

• 1人で抱え込まず、同僚や上司に相談して業務を調整
• 患者数の偏りをチームで見直す
• カンファレンスの資料を簡素化する工夫

4. 勉強会や会議の時間設定を見直す

• 業務時間内に開催できるよう提案
• オンライン勉強会や録画配信を取り入れることで効率化

残業を減らすためのマインドセット

完璧主義を手放す

記録や準備に時間をかけすぎる傾向があるPTは、ある程度「80点で良し」と割り切ることも必要です。

自己効率化への投資

タッチタイピングの練習や業務アプリの導入など、小さな改善が積み重なれば大きな時短につながります。

周囲との協力を重視する

残業削減は個人だけでなくチーム全体で取り組む課題です。働き方改革の流れに乗り、職場に提案していく姿勢が重要です。

残業を減らしやすい職場選び

どうしても残業が多い職場環境では限界があります。職場を変えることも一つの方法です。

• デイサービスや訪問リハ：比較的残業が少ない傾向
• 介護老人保健施設：業務量が安定しており定時退勤しやすい
• 病院でも療養型・慢性期病棟は残業が少なめ

自分のライフスタイルに合った職場を選ぶことが長期的な働きやすさにつながります。

まとめ

理学療法士の残業は「記録業務の多さ」「ノルマ」「会議・勉強会」などが原因で発生します。しかし、

• 記録の効率化
• スケジュール管理
• チームでの分担
• 勤務先の見直し
  といった工夫で大幅に減らすことが可能です。

残業を減らすことは、仕事の効率化だけでなくプライベートの充実やメンタルヘルスの維持にも直結します。無理なく働ける環境を作ることが、理学療法士として長く活躍するための第一歩です。