訪問リハの急変時対応パターンとそれぞれの対応方法例を紹介

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訪問リハビリは利用者の自宅や施設で行うサービスであり、高齢者や慢性疾患を抱える方が対象となることが多いため、健康状態が急変するリスクを伴います。

急変時には、適切な対応が利用者の命を守る重要な鍵となります。

本記事では、訪問リハの現場で起こり得る具体的な急変のシチュエーションとその対応例について詳しく説明します。

目次

訪問リハの急変時対応パターンとそれぞれの対応方法

訪問リハビリの現場で起こり得る急変時の状況と、その対応方法を具体的なシチュエーションを交えて解説します。

意識の消失時の対応

リハビリ中に利用者が突然意識を失い、椅子から滑り落ちる。顔色は蒼白で、声をかけても反応がない。

急変時対応方法

  • 周囲の安全確保:利用者の体勢を整え、危険な物がないか確認。
  • 意識・呼吸・脈拍の確認:
    声をかけたり軽く肩を叩いて意識を確認。
    呼吸や脈拍がない場合は、すぐに救急車を呼ぶ。
  • 気道確保:仰向けに寝かせて頭部を後屈し、気道を確保。
  • 心肺蘇生法(CPR):胸骨圧迫を開始。可能であればAEDを使用。
  • 家族や医師への連絡:状況を伝え、救急隊到着後に必要情報を提供。

呼吸困難時の対応

訪問先でリハビリをしている最中、利用者が突然胸を押さえて息苦しそうな様子を見せる。呼吸が荒く、会話が困難な状態。

急変時対応方法

  • 楽な姿勢に調整:座位や半座位を取らせることで呼吸を助ける。
  • 気道閉塞の確認:喉に異物が詰まっている場合は咳を促す。
  • 酸素吸入の準備:訪問先で酸素が使用可能であれば、直ちに酸素を供給。
  • 救急車の手配:呼吸数が減少したり意識が混濁する場合は即座に通報。
  • バイタルサイン観察:呼吸数、酸素飽和度、唇の色(チアノーゼ)を観察し続ける。

心停止時の対応

利用者がリハビリ中に突然倒れ、胸を押さえた後に動かなくなる。呼吸も脈拍も確認できない状態。

急変時対応方法

  • 意識確認:声をかけたり刺激を与えて反応があるか確認。
  • 心肺蘇生法(CPR):胸骨圧迫を速やかに開始。
  • AEDの使用:近隣にAEDがあれば持参し、指示に従い使用。
  • 救急隊への連絡:直ちに119番通報し、利用者の状態を詳細に伝える。
  • 周囲の協力依頼:他の家族や近隣者にAEDの取得や通報を依頼。

転倒・外傷時の対応

利用者がバランスを崩して転倒し、床に打ち付けられる。腕や脚を押さえて痛みを訴えるが、動くのが難しい様子。

急変時対応方法

  • その場で動かさない:無理に体勢を変えると症状を悪化させる恐れがあるため注意。
  • 外傷の有無を確認:骨折や出血の有無を観察。
  • 簡易固定:患部をタオルやクッションで保護して動きを制限。
  • 頭部外傷の確認:意識が混濁していないか確認。
  • 救急車を呼ぶ:骨折や頭部打撲が疑われる場合、即座に搬送を手配。

意識混濁・精神症状の急変時の対応

利用者が突然混乱し、日常の動作や会話ができなくなる。時折、幻覚を訴えるような発言をする。

急変時対応方法

  • 安全確保:周囲から危険物を取り除き、利用者を安心させる。
  • 家族や介護者への連絡:症状を共有し、状況把握を依頼。
  • 救急車の手配:症状が悪化する前に専門的な診断を受ける手続きを進める。
  • 症状の観察:発汗や痙攣、興奮状態の特徴を詳細に記録。
  • 主治医への連絡:薬の副作用や既往症の可能性について相談。

訪問リハビリの急変時に対応できるように勉強しておこう!

訪問リハビリでは、急変に備えた知識とスキルを事前に身につけておくことが利用者の安全に直結します。

急変時対応のシミュレーションやAEDの使い方の訓練を定期的に行いましょう。

また、以下の準備も重要です。

  • 救急対応マニュアルの整備:事前に対応手順を明文化。
  • 地域医療との連携:救急対応が必要な場合、協力を得られる体制を構築。
  • 利用者の健康状態の把握:既往症や薬の情報を確認し、急変時に迅速な対応が取れるよう準備。

訪問リハビリは利用者の生活の質を向上させる重要なサービスですが、急変時対応のスキルを持つことで、さらに安心・安全な支援が可能になります。

この記事を参考に、日々の業務に役立ててください。

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