パーキンソン病のおすすめ本8選|家族向け・リハ職向けに厳選

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「家族がパーキンソン病と診断されたけれど、何から知ればいいのかわからない」「訪問リハビリでパーキンソン病の利用者さんを担当することになり、改めて勉強し直したい」——パーキンソン病は、薬・運動・日常生活の工夫を組み合わせて長く付き合っていく病気です。正しい情報を手元に置いておくことが、本人にも家族にも支えになります。
この記事では、本人・家族向けと、リハ職・医療介護職向けに分けて、パーキンソン病のおすすめ本8冊を紹介します。本の選び方や、訪問リハビリの現場での活かし方、知っておきたい医療費助成・介護保険の制度もあわせて解説します。
- パーキンソン病の本を選ぶときの3つのポイント
- 本人・家族向けのおすすめ本4冊
- リハ職・医療介護職向けのおすすめ本4冊
- 訪問リハビリでパーキンソン病の本を活かすコツ
- パーキンソン病で使える医療費助成・介護保険の基本
パーキンソン病のおすすめ本の選び方
パーキンソン病の本は、一般向けの入門書から医師向けのガイドラインまで幅広くあります。次の3つのポイントで選ぶと、目的に合った1冊が見つかります。
- 読む人の立場で選ぶ本人・家族なら、図やイラストが多く、生活の工夫まで書かれた入門書がおすすめです。リハ職や看護職なら、治療やリハビリの根拠まで書かれた専門書を選びましょう。
- 知りたいテーマで選ぶ「病気の全体像を知りたい」「家でできる運動を知りたい」「薬の効き方や副作用を知りたい」など、目的をはっきりさせると選びやすくなります。
- 発行年を確認するパーキンソン病の薬や治療は、少しずつ新しくなっています。治療の情報は、発行年が新しいものを選ぶか、主治医の説明とあわせて確認しましょう。
| 本のタイトル | おすすめの人 | 特徴 |
|---|---|---|
| パーキンソン病と診断されたら最初に読む運動の本 | 本人・家族 | 症状別の運動を紹介。QRコードの動画つき |
| 図解 よくわかるパーキンソン病の最新治療とリハビリのすべて | 本人・家族 | 病気・薬・リハビリ・生活の工夫を図解で網羅 |
| 薬に頼らずパーキンソン病を改善する方法 | 本人・家族 | 1日3分からの「がんばらない」運動を写真で紹介 |
| 最新版 国民のための名医ランキング | 本人・家族 | 34分野の医師ガイド。受診先・セカンドオピニオン探しに |
| 最新版 順天堂大学が教えるパーキンソン病の自宅療法 | リハ職・家族 | 治療から自宅でのケアまでを専門医が解説 |
| パーキンソン病療養指導士テキストブック | リハ職・看護職 | 治療・リハビリ・訪問看護・制度を全23章で整理 |
| パーキンソン病 実践診療マニュアル 2版 | リハ職・医療職 | 診断・治療・長期ケアの実際をエキスパートが解説 |
| パーキンソン病診療ガイドライン2018 | リハ職・医療職 | CQとQ&Aで診療の根拠を確認できる |

利用者さんの家族に本をすすめるなら、どれがいいですか?

まずは図解が多くて全体像がわかる本だね。運動のことを知りたい家族なら、動画で確認できる運動の本も喜ばれるよ。治療の判断に関わることは、主治医の説明を優先するように伝えておこう。
パーキンソン病のおすすめ本|本人・家族向け4冊
まずは、本人や家族が読みやすい本を紹介します。
パーキンソン病と診断されたら最初に読む運動の本
理学療法士で、LSVT BIGの認定資格をもつ小川順也さんの本です(日東書院本社、2021年)。パーキンソン病と診断された人向けの運動を、毎日のルーティンから座ってできる運動まで多数紹介しています。「寝返り」「歩行」「立ち上がり」など、生活で困りやすい動作の予防につながる運動がタイプ別にまとめられているのが特徴です。QRコードから動画で動きを確認できるため、家族と一緒に取り組みやすい1冊です。
図解 よくわかるパーキンソン病の最新治療とリハビリのすべて
パーキンソン病の正しい知識、検査と診断、薬物療法、リハビリ、症状別の対処法、日常生活の工夫までを、図解で幅広くまとめた本です(日東書院本社、2016年)。ふるえ・便秘・立ちくらみ・睡眠障害など、運動症状以外の症状への対処も載っています。本人・家族が「最初の1冊」として病気の全体像をつかむのに向いています。発行から年数がたっているため、薬の情報は主治医の説明とあわせて確認しましょう。
薬に頼らずパーキンソン病を改善する方法
表参道セラサイズ・スタジオ代表の小川清貴さんによる本です(アチーブメント出版、2023年)。「がんばらない」「やりすぎない」「ゆっくり動かす」をキーワードに、1日3分からできる運動をカラー写真で紹介しています。運動が苦手な人でも始めやすい内容です。
パーキンソン病の治療は、薬物療法が基本です。運動の本を読んで自己判断で薬を減らしたり、やめたりすると、症状が急に悪くなるおそれがあります。運動は薬と組み合わせて行うものとして取り入れ、薬の調整は必ず主治医に相談しましょう。
最新版 国民のための名医ランキング
がん、心疾患、認知症、整形外科など全34分野で、全国の医師1,020名を紹介した医師ガイドです(桜の花出版、2023年)。パーキンソン病の専門書ではありませんが、神経内科の受診先やセカンドオピニオンの相談先を探すときの参考になります。掲載の基準は出版社独自のものなので、かかりつけ医の紹介とあわせて活用しましょう。
パーキンソン病のおすすめ本|リハ職・医療介護職向け4冊
続いて、訪問リハビリや訪問看護でパーキンソン病の人に関わる専門職向けの本を紹介します。
最新版 順天堂大学が教えるパーキンソン病の自宅療法
順天堂大学の医師がまとめた、パーキンソン病の治療と自宅でのケアの本です(主婦の友社、2018年)。運動症状だけでなく、便秘・頻尿・立ちくらみ・うつ・幻覚など非運動症状にも触れ、薬の使い方、外科手術、リハビリ、家庭でできるケアまで解説しています。一般向けに書かれているため、リハ職が利用者さん・家族に説明するときの言葉選びの参考にもなります。
パーキンソン病療養指導士テキストブック
パーキンソン病の基本、薬物療法・デバイス補助療法、リハビリ、外来・入院・訪問看護、嚥下の指導、公的支援制度などを、全23章でコンパクトにまとめたテキストです(アルタ出版、2023年)。医療・介護・制度を横断して確認できるため、多職種で関わる在宅の現場に向いています。
パーキンソン病 実践診療マニュアル 2版
パーキンソン病の診断・治療・長期ケアまで、エキスパートが行っている日常診療を再現した実践書です(中外医学社、2018年)。「パーキンソン病診療ガイドライン2018」の内容を反映しています。薬の調整の考え方や、病期が進んだときの対応を知ることで、主治医への報告や相談の質を上げることにつながります。
パーキンソン病診療ガイドライン2018
日本神経学会が監修した診療ガイドラインです(医学書院、2018年)。前版の「治療ガイドライン2011」から名称を「診療ガイドライン」に変え、治療だけでなく、国際的な診断基準や画像検査、病因まで扱っています。クリニカルクエスチョン(CQ)とQ&Aで、リハビリや運動療法の位置づけを根拠から確認したいときに役立ちます。
訪問リハビリでパーキンソン病の本を活かすコツ
本で学んだ知識は、在宅の生活場面に合わせて使うことが大切です。訪問リハビリでは、次の点を意識しましょう。
- 薬の効いている時間を把握する:服薬の時間と、動きやすい時間(オン)・動きにくい時間(オフ)を確認し、訪問時間や運動の内容を調整する
- すくみ足が起きる場所を確認する:ドアの前、廊下の曲がり角、トイレの中など、家の中のどこで止まりやすいかを一緒に確認する
- 家族と運動を共有する:本の運動を参考に、家族と一緒にできる自主トレを決め、紙に書いて渡す
- 転倒の予防を優先する:手すりの位置、床の段差、夜間の照明など、住環境も合わせて見直す
- 気づいた変化を主治医に伝える:オフの時間が長くなった、幻覚がある、飲み込みにくいなどの変化は、ケアマネジャーや主治医に共有する

オンとオフで、そんなに動きが違うんですか?

同じ日でも、薬が効いている時間とそうでない時間で、歩き方がまったく違う人もいるんだ。評価や練習の結果は、服薬からの時間とセットで記録しておくと、主治医への報告にも役立つよ。
パーキンソン病で知っておきたい医療費助成・介護保険の制度
パーキンソン病は、医療費助成や介護保険でも対象になる病気です。本で学ぶとあわせて、制度の基本も押さえておきましょう。
| 制度 | パーキンソン病での扱い |
|---|---|
| 難病の医療費助成 | 指定難病(告示番号6)。重症度の基準は、Hoehn-Yahr重症度分類3度以上かつ生活機能障害度2度以上。基準に満たなくても、高額な医療を続ける必要がある場合は対象になることがある |
| 介護保険(40〜64歳) | 「進行性核上性麻痺、大脳皮質基底核変性症及びパーキンソン病」が特定疾病に含まれ、40〜64歳でも要介護認定を申請できる |
訪問リハビリが介護保険と医療保険のどちらになるか、訪問看護との関係などは、関連記事で詳しく解説しています。
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よくある質問
パーキンソン病の本は、家族が読んでも難しくないですか?
本人・家族向けの本は、図やイラスト、写真を多く使い、専門用語をできるだけ避けて書かれています。まずは図解の入門書や運動の本から読み始め、必要に応じて専門書に進むとよいでしょう。
本に載っている運動は、誰でもやってよいですか?
症状の程度や転倒のリスクは人によって違います。始める前に主治医や担当のリハ職に相談し、安全にできる運動を選びましょう。ふらつきがある人は、座ってできる運動から始めると安心です。
リハ職が最初に読むなら、どの本がおすすめですか?
在宅で多職種と関わるなら、医療・介護・制度を横断して整理できる「パーキンソン病療養指導士テキストブック」がおすすめです。治療の根拠まで確認したい人は、診療ガイドラインや実践診療マニュアルをあわせて読みましょう。
発行年の古い本は読まないほうがよいですか?
病気の仕組みや運動、生活の工夫は、発行年が古くても役立つ内容が多くあります。一方で、薬や治療法は新しくなっていることがあるため、主治医の説明や新しい資料とあわせて確認しましょう。
まとめ|パーキンソン病の本は立場と目的で選ぶ
パーキンソン病の本は、本人・家族なら図解の入門書や運動の本、リハ職・医療介護職なら療養指導士テキストや診療ガイドラインなど、立場と目的に合わせて選ぶのがポイントです。治療の情報は発行年を確認し、薬の調整は必ず主治医に相談しましょう。訪問リハビリでは、本の知識を服薬のタイミングや家の環境に合わせて活かすことで、生活の動きやすさにつなげられます。
- 本は「読む人の立場」「知りたいテーマ」「発行年」の3つで選ぶ
- 本人・家族には、図解の入門書や動画つきの運動の本がおすすめ
- リハ職には、療養指導士テキスト・実践診療マニュアル・診療ガイドラインがおすすめ
- 治療は薬物療法が基本。自己判断で薬を減らさない
- 訪問リハビリでは、オン・オフの時間とすくみ足の場所を確認する
- 指定難病の医療費助成と、介護保険の特定疾病の対象になる
※2026年10月時点で確認した情報です。制度は改定されるため、算定・運用の際は最新の通知・Q&Aと指定権者(都道府県・市町村)の案内をご確認ください。

