理学療法士・作業療法士の臨床実習目標の立て方と例文を紹介！
当ページのリンクには広告が含まれています。
理学療法士（PT）・作業療法士（OT）を目指す学生にとって、臨床実習は大きな成長のチャンスです。
しかし実習前に提出を求められる「臨床実習の目標」について、どのように書けばよいか悩む方は少なくありません。
「漠然と頑張るでは不十分？」「例文が欲しい」と感じる方も多いでしょう。
本記事では、PT・OTの臨床実習の目標設定のポイントと具体的な例文を詳しく解説します。
実習に臨む準備として、ぜひ参考にしてください。
目次
PT・OTの臨床実習で目標を立てる意味
臨床実習の目標は、単に書類を提出するためのものではなく「自分が実習で何を学び、どの力を伸ばしたいか」を明確にするための大切なステップです。
- 学習の方向性が定まり、実習が充実する
- 指導者に自分の意欲や課題を伝えられる
- 実習終了後の振り返りがしやすくなる
特に理学療法士・作業療法士は患者さんと直接関わり、評価や訓練を実践するため、事前に目標を立てることで主体的な学びにつながります。
PT・OTの臨床実習目標を書くときのポイント
① SMARTの原則を活用
- Specific（具体的）：「リハビリを頑張る」ではなく「歩行分析を正しく行う」など具体的に。
- Measurable（測定可能）：達成を確認できる形にする。
- Achievable（達成可能）：実習期間に見合った現実的な目標にする。
- Relevant（関連性）：臨床に必要なスキルと関連付ける。
- Time-bound（期限）：実習期間内で達成できるものに。
② 自分の課題を踏まえる
これまでの学習で苦手だった分野を意識して取り入れると、成長につながります。
③ 患者さんへの姿勢を忘れない
技術や知識だけでなく「安全配慮」「コミュニケーション」なども盛り込むと好印象です。
【理学療法士向け】臨床実習目標の例文
- 「実習を通して、関節可動域測定や筋力評価を正しく行えるようになる」
- 「歩行分析を1日1例以上行い、評価結果をもとに改善点を考察できるようになる」
- 「患者さまへの声かけや説明をわかりやすく行い、安全に配慮した訓練を実施できるようにする」
- 「症例ごとの評価結果を整理し、指導者に論理的に説明できるようになる」
理学療法士は運動機能の改善に直結するため、「評価→分析→訓練」の流れを意識した目標が適しています。
【作業療法士向け】臨床実習目標の例文
- 「ADL評価を実習期間中に複数件経験し、正確に記録できるようになる」
- 「更衣や調理動作の観察・支援を通して、患者さまの生活動作に必要な援助方法を学ぶ」
- 「患者さまの趣味活動を取り入れたリハビリプログラムを提案できるようにする」
- 「精神面への配慮を意識し、モチベーションを高める声かけを実践する」
作業療法士は「生活」「作業活動」に関わるため、生活支援・精神面のサポートも盛り込むと良いでしょう。
【PT・OT共通で使える】臨床実習目標の例文
- 「患者さまの安全を最優先に考え、訓練中は転倒や事故がないよう配慮する」
- 「分からないことはそのままにせず、積極的に質問して学ぶ姿勢を持つ」
- 「患者さまやご家族に対して礼儀正しく接し、信頼関係を築くことを意識する」
- 「指導者からの助言を素直に受け入れ、改善点を次回の実習に活かす」
理学療法士・作業療法士に共通する「専門職としての姿勢」に関する目標は、どの学生にも当てはまります。
臨床実習目標で避けたいNG例
- 「頑張ります」「しっかりやります」など抽象的すぎる表現
- 期間内に達成できない非現実的な目標
- ネガティブすぎる表現（「失敗しないようにする」など）
- 指導者や患者への配慮が欠けている内容
目標は「前向き・具体的・現実的」に設定することが大切です。
臨床実習目標を良い印象にする工夫
学びたい分野を明確にする
「運動器」「脳卒中」「高齢者支援」など、自分が興味を持っている分野を含めると主体性が伝わります。
短期・中期・長期で分ける
「初週は評価を学ぶ」「中盤は治療計画を立てる」「最終週は症例発表にまとめる」など段階的に書くと具体性が増します。
患者・利用者に寄り添う視点を加える
「患者さまに安心感を持っていただけるよう努める」といった表現は、医療職としての基本姿勢を示せます。
まとめ：臨床実習目標は具体性と前向きさがカギ
理学療法士・作業療法士の臨床実習における目標は、自分の学びたいことを具体的に表現し、前向きな姿勢を示すことが大切です。
理学療法士は「運動機能の評価・訓練」、作業療法士は「生活動作や精神面の支援」といった専門性を意識した目標が効果的です。
また、共通して「安全配慮」「積極性」「礼儀」を盛り込むと、指導者や患者さんに良い印象を与えます。
今回紹介した例文を参考に、自分自身の課題や学びたい分野を加えてアレンジすれば、実習をより充実させることができるでしょう。
