人事考課の評価例文【リハビリ職向け】理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の事例を紹介
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理学療法士・作業療法士・言語聴覚士といったリハビリ職は、患者さんの回復や生活支援に直接関わる重要な専門職です。
しかし、人事考課(人事評価)では「自分の仕事をどう表現すればいいのか分からない」「例文がなくて書き方に困る」と悩む方も少なくありません。
本記事では、リハビリ職における人事考課の基本的な評価ポイントを整理し、実際に使える評価コメントの例文を紹介します。
上司が評価を書く際にも、自分で自己評価を書く際にも役立つ内容です。
目次
リハビリ職における人事考課の評価ポイント
1. 臨床スキル・専門性
- 適切な評価(アセスメント)ができているか
- 科学的根拠に基づいたリハビリを提供しているか
- 新しい知識や技術を学ぶ姿勢があるか
2. 患者・利用者対応
- 患者や家族に分かりやすく説明できるか
- 意欲を引き出すコミュニケーションができているか
- 個別性を大切にしたリハビリを行っているか
3. 協働・チーム医療
- 医師・看護師・介護職などとの連携がスムーズか
- カンファレンスやミーティングで積極的に意見を出しているか
- 他職種から信頼される働き方をしているか
4. 業務遂行能力
- 担当件数や単位数を適切に管理できているか
- 記録や報告を期限内に正確に提出できているか
- 業務改善や効率化に取り組んでいるか
5. 教育・組織貢献
- 後輩や学生の指導に積極的に関わっているか
- 勉強会や研修を企画・参加しているか
- 委員会活動や業務改善に貢献しているか
人事考課で使える評価コメント例文【リハビリ職共通】
良い評価の例文
- 患者の状態を的確に把握し、根拠に基づいたリハビリを提供できている。
- 家族への説明が丁寧で分かりやすく、信頼関係の構築に貢献している。
- チーム内での情報共有がスムーズで、他職種との連携に積極的である。
- 担当件数が多い中でも計画的に業務を進め、期限内に記録を提出できている。
- 後輩指導にも熱心で、教育的役割を果たしている。
改善を促す評価の例文
- リハビリの根拠をより明確にし、記録への反映を意識するとさらに良くなる。
- 患者のモチベーションを引き出すための声かけや工夫に改善の余地がある。
- カンファレンスでの発言が少ないため、今後は積極的に意見交換に参加してほしい。
- 書類作成に遅れが見られるため、業務管理を見直す必要がある。
- 新しい知識や技術の習得に関して、さらなる学習意欲を期待する。
職種別の評価例文
理学療法士(PT)の評価例文
- 良い例文:「歩行訓練において患者の安全を確保しながら適切に介助できており、着実に成果を上げている。」
- 改善例文:「評価の際に客観的指標を活用することで、より説得力のあるリハビリ計画が立案できる。」
作業療法士(OT)の評価例文
- 良い例文:「日常生活動作(ADL)の訓練において、利用者の自立を尊重した支援ができている。」
- 改善例文:「活動プログラムのバリエーションを増やし、利用者の意欲向上につなげてほしい。」
言語聴覚士(ST)の評価例文
- 良い例文:「嚥下訓練において安全性を重視しながら、患者の食事への意欲を引き出すことに成功している。」
- 改善例文:「家族への指導において、専門用語をより分かりやすく説明する工夫が望まれる。」
自己評価を書くときのポイント
- 具体的な数値を入れる
「年間50件の家族指導を実施」など数字を使うと説得力が増します。 - 成果とプロセスの両方を書く
「患者が歩行自立を達成した」だけでなく、「小目標を設定して段階的に進めた」など取り組みも書きましょう。 - 課題も正直に記載する
「書類作成に時間がかかるため改善が必要」と自己課題を挙げることで、成長意欲が伝わります。
評価を高めるための工夫
- 定期的に自分の実績をメモしておく
- 患者や家族からの感謝の言葉を記録しておく
- チームでの活動や委員会の貢献を忘れずに書く
- 学んだことを職場に還元した実例をアピールする
まとめ
リハビリ職の人事考課では、臨床スキルだけでなく、患者対応・チーム医療・業務遂行力・教育や組織貢献といった幅広い要素が評価されます。
例文を活用しながら、具体的な成果や工夫を示すことで、自己評価にも上司の評価にも説得力が生まれます。
評価は単なる査定ではなく、自分の成長やキャリアを見直す機会です。理学療法士・作業療法士・言語聴覚士として、より良いリハビリを提供するために、人事考課を有効に活用していきましょう。