訪問リハビリでのトラブル9選!それぞれの対策方法を紹介

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目次

訪問リハビリでは訪問独自のトラブルがある

訪問リハビリは、利用者の自宅で行われるため、病院や施設内でのリハビリとは異なる特有の課題があります。

リハビリ職として現場に出向くと、利用者やその家族の事情、天候、移動中の交通事情など、多岐にわたる要因が絡み合い、思わぬトラブルに直面することも少なくありません。

そのため、訪問リハビリには、トラブルを未然に防ぎ、迅速に対応するためのスキルと知識が求められます。

本記事では、訪問リハビリでよく起こるトラブル9選と、それぞれの具体的な対策方法について解説します。

訪問リハビリのよくあるトラブル9選とそれぞれの対策

訪問リハビリのよくあるトラブルは下記のようなものがあります。

  • 利用者が訪問時間を忘れて留守にしている
  • 利用者がリハビリ中に転倒してしまう
  • 書類の誤郵送、誤送信(FAX)による個人情報漏洩
  • 線状降水帯など天候の影響で移動が困難になる
  • 交通渋滞による遅刻
  • 家族から過剰な要求や不満
  • 訪問したら利用者の体調が急変
  • 利用者宅のペットに噛まれたり、ペットの尿や便汚染
  • 利用者や家族とのコミュニケーション不足で誤解が生じる


それぞれのトラブルの具体例とそれぞれの対策を紹介します。

ぜひ、参考にしてみてください。

利用者が訪問時間を忘れて留守にしている

訪問時間になってもインターホンに応答がなく、電話をしても出ないケースがあります。後に利用者から「訪問日を忘れて外出していた」と謝罪されることもあります。また、家族が留守で鍵が開かないため、自宅に入れない場合もあります。このような事態が続くと、他の訪問スケジュールにも影響が出てしまいます。

トラブル対策

スケジュール表を渡し、カレンダーやスマートフォンに記録してもらうよう促します。訪問契約時に「訪問予定日に留守の場合の連絡方法」を明確に決めておくことも有効です。さらに、利用者が不在時の対応マニュアルを用意し、スタッフ全員で共有することが重要です。

悪質なキャンセルが続く場合はキャンセル料を取っても良いかもしれませんね。

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利用者がリハビリ中に転倒してしまう

リハビリ中、立ち上がりや歩行訓練を行っている際に、利用者がバランスを崩して転倒してしまうことがあります。特に、高齢者や足元の環境が整備されていない家庭では、転倒のリスクが高まります。この結果、骨折や打撲といったけがを負う可能性もあります。

トラブル対策

訓練を行う前に周囲の安全確認を徹底し、滑りやすい床や障害物を排除しましょう。リハビリを行う際は、適切な支援具を利用し、利用者の体力や状態に応じた訓練計画を作成することが重要です。さらに、万が一の転倒に備えて、すぐに応急処置ができるように必要な物品を準備しておきましょう。

書類の誤郵送、誤送信(FAX)による個人情報漏洩

利用者の計画書や報告書などを郵送した際、宛先を間違えて別のケアマネジャーや医療機関に届いてしまうことがあります。また、FAXで送信した書類が誤って別の施設や会社に届き、個人情報が漏洩するケースも発生しています。

トラブル対策

書類の送付前に、宛先の確認を複数回行うプロセスを導入します。また、FAX送信時には送信先番号を再確認することを徹底しましょう。個人情報の管理に関する研修を定期的に行い、スタッフ全員が情報保護の重要性を理解することも重要です。

線状降水帯など天候の影響で移動が困難になる

大雨や台風の影響で道路が冠水し、訪問先に到着できないことがあります。特に、線状降水帯が発生する地域では、安全確保のために訪問を中止せざるを得ない場合があります。これにより、利用者のリハビリが予定通りに進まないことが問題となります。

トラブル対策

天候悪化が予想される場合、早めに訪問スケジュールを見直し、利用者や家族に連絡を取るようにします。さらに、緊急時に備えた代替訪問計画を事前に立てておくことも有効です。

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交通渋滞による遅刻

渋滞により予定通り訪問先に到着できないことがあります。特に朝夕の通勤ラッシュ時には、通常よりも大幅に時間がかかるケースもあります。この遅延が連鎖すると、後の訪問スケジュールにも影響を与える可能性があります。

トラブル対策

訪問予定の前後に余裕を持ったスケジュールを設定し、渋滞が予測される時間帯を避けるよう工夫します。また、移動ルートを複数把握しておき、リアルタイムで交通情報を確認しながら最適なルートを選択します。さらに、公共交通機関の利用やバイク・自転車での訪問を検討するのも一つの方法です。

家族から過剰な要求や不満

利用者の家族から、訪問時間の延長や追加のサービス提供を求められるケースがあります。また、期待値が高すぎる場合、「もっと回数を増やしてほしい」「すぐに成果が出ないのはなぜか」などと不満をぶつけられることもあります。このような状況が頻発すると、スタッフのストレスが増大し、対応が難しくなります。

トラブル対策

サービス提供内容と契約条件を明確に説明し、家族と利用者の期待を調整することが重要です。初回面談時に、訪問リハビリの目的や限界についてしっかり話し合い、書面で確認を取ります。また、定期的にサービス内容を見直し、家族とコミュニケーションを取る機会を設けることで、不満を事前に解消できます。対応が困難な場合は、管理者やケアマネージャーに相談することも有効です。

訪問したら利用者の体調が急変

訪問時に利用者が意識を失っていたり、急激に体調が悪化している場面に遭遇することがあります。特に、基礎疾患を持つ利用者では、予期せぬ症状が出ることも少なくありません。このような場合、緊急対応が求められ、スタッフが動揺してしまうこともあります。

トラブル対策

利用者の既往歴や日々の健康状態について事前に詳しく把握しておきます。訪問時には、利用者の顔色や体調を注意深く観察し、異変にすぐ気づけるよう努めます。また、緊急時に連絡すべき医療機関や家族の連絡先をリスト化し、すぐに対応できるよう準備を整えておきます。さらに、スタッフ全員が基本的な救急対応スキルを習得しておくことが重要です。

利用者宅のペットに噛まれたり、ペットの尿や便汚染

利用者宅で飼われている犬や猫が、訪問スタッフに対して威嚇したり、噛みつくトラブルが発生することがあります。また、ペットの尿や便がリハビリスペースにある場合、作業に支障をきたし、不衛生な環境が問題となることもあります。

トラブル対策

訪問前にペットの存在や性格について事前に情報を収集し、必要に応じて家族にペットを別室に移動してもらうよう依頼します。また、スタッフが動物アレルギーや恐怖心を持っている場合は、他のスタッフが対応できる体制を整えます。さらに、ペットの排泄物が頻繁に問題となる場合は、利用者や家族に衛生管理の重要性を説明し、リハビリ環境を整えるよう協力を求めましょう。

利用者や家族とのコミュニケーション不足で誤解が生じる

訪問リハビリの内容や目的について十分に説明ができていない場合、利用者や家族が「思っていたサービスと違う」と感じ、トラブルに発展することがあります。また、日常的な報告が不足していると、利用者や家族が不安を抱えたり、不満を募らせる原因となります。

トラブル対策

訪問開始時や定期的な振り返りの場で、サービス内容を丁寧に説明し、疑問点を解消する時間を設けます。リハビリの進捗や利用者の状態について、わかりやすい言葉でこまめに報告することが大切です。さらに、家族の意見を積極的に聞き入れ、信頼関係を構築することで、誤解を防ぐことができます。必要に応じて、ケアマネージャーを交えて話し合う場を設けると、より円滑なコミュニケーションが図れます。



訪問リハビリは、利用者や家族と密接に関わりながら進めるため、予期せぬトラブルに遭遇することが少なくありません。

今回紹介した9つのトラブルとその対策を参考にすることで、現場でのストレスを軽減し、質の高いサービス提供を実現する助けとなるでしょう。

訪問リハビリの現場で得た知見を活かし、今後も利用者とその家族に信頼される支援を目指してください。

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