訪問リハビリに向いている人と向いていない人の特徴を紹介

訪問リハビリは向き不向きがある!
訪問リハビリは、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士が利用者の自宅を訪問してリハビリを行う業務です。
この仕事には病院や施設では味わえないやりがいがありますが、一方で特有のスキルや適性が求められます。
自宅でのリハビリは利用者の生活環境に密接に関わるため、個々の状況に合わせた柔軟な対応が必要です。
そのため、訪問リハビリが得意な人もいれば、苦手な人もいるのが現実です。
例えば、時間管理や自己判断が得意な人は適していますが、逆に指示待ち型の人には不向きな仕事といえます。
この記事では、訪問リハビリに向いている人と向いていない人の特徴を詳しく解説し、自分がどちらに該当するかを考える参考にしてもらいたいと思います。
訪問リハビリに向いている人の特徴とその理由
訪問リハビリに向いている人の特徴は下記が代表例です。
- 時間管理能力が高い人
- 一般人に分かりやすく説明する能力が高い人
- 緊急時にも的確な判断ができる人
- 報連相ができる人
- 専門職の中でも平均以上のリハビリ知識や技術がある人
- 課題解決能力が高い人
それぞれについての詳細やその理由を説明します。
時間管理能力が高い人
訪問リハビリでは、スケジュール管理が非常に重要です。一日の訪問予定は数件にわたり、それぞれの利用者の自宅を訪問する時間を正確に守る必要があります。時間に遅れることは利用者に迷惑をかけるだけでなく、他の予定にも影響を及ぼします。そのため、訪問リハビリに向いている人は、時間管理能力が高く、自己管理がしっかりできる人です。訪問時間だけでなく、利用者へのリハビリ実施時間や記録の記入なども効率よく行う必要があります。これらの業務をスムーズに行える人は、訪問リハビリで高い評価を得ることができるでしょう。
一般人に分かりやすく説明する能力が高い人
訪問リハビリでは、利用者やその家族に対してリハビリの方法や意図を説明する場面が多くあります。医療知識がない一般の方にもわかりやすく説明する能力が求められます。難しい専門用語や技術的な説明だけでは不十分で、日常生活での具体的な例を用いたり、視覚的な資料を活用したりする工夫が必要です。この能力が高い人は、利用者からの信頼を得やすく、リハビリの進行もスムーズに進められます。また、理解度の確認や質問への丁寧な対応も重要なポイントです。
緊急時にも的確な判断ができる人
訪問先では、予測不能な状況が起きることがあります。例えば、利用者の体調が急変した場合、冷静に判断し、迅速に適切な対応を取るスキルが必要です。医師や看護師に連絡を取るべきタイミングを判断したり、応急処置を行う場面も考えられます。そのため、緊急時に焦らず、状況を的確に把握して行動できる能力が重要です。また、リハビリ職員として、自分の範囲を超える問題が発生した場合に、適切な専門職に引き継ぐ判断力も必要です。
報連相ができる人
訪問リハビリは基本的に一人で行動しますが、チーム医療の一環であるため、情報共有や連携が欠かせません。訪問時の利用者の状態やリハビリの進捗状況をケアマネジャーや他職種と報告・連絡・相談(報連相)することが重要です。これが適切に行えないと、チーム全体の支援が滞る原因になります。特に、訪問中に気づいた課題や異常について他職種に相談し、早期に対策を講じる能力が求められます。報連相が得意な人は、チーム内での信頼関係を築きやすく、円滑な連携を実現できます。
専門職の中でも平均以上のリハビリ知識や技術がある人
訪問リハビリは、利用者一人ひとりの状態や環境に合わせてプランを作成し、実施する仕事です。そのため、専門職としての知識や技術が標準以上であることが求められます。特に、病院や施設とは異なり、訪問先では他のスタッフと相談する場面が少ないため、一人で判断し対応する能力が必要です。また、リハビリの成果を利用者の生活に結びつけるための実践的な知識が求められる点も特徴です。
課題解決能力が高い人
訪問リハビリでは、利用者ごとに異なる課題に直面します。例えば、家庭の生活空間が狭くリハビリが難しい場合や、利用者がリハビリに非協力的な態度を示す場合など、様々な問題に直面します。こうした課題に対して冷静に分析し、実行可能な解決策を提示できる能力が必要です。また、課題解決にあたっては、利用者の意見や生活環境を考慮する柔軟性も求められます。自分で問題解決を楽しめる人にとって、訪問リハビリはやりがいのある仕事でしょう。
訪問リハビリに向いていない人の特徴とその理由
訪問リハビリに向いていない人の特徴の代表例は下記の通りです。
- 潔癖で汚い家やペットがいる家に訪問できない人
- 一般常識がない人(マナー、言葉遣いなど)
- 自動車の運転が苦手な人
- 空気が読めない人
- 集団行動が好きな人
それぞれについての詳細やその理由を説明します。
潔癖で汚い家やペットがいる家に訪問できない人
訪問リハビリでは、利用者の自宅に伺うため、その環境に適応する必要があります。しかし、家庭の清潔さや状況は様々で、全ての訪問先が理想的な環境であるわけではありません。中には整理整頓が不十分な家庭や、ペットを飼っている家庭もあります。潔癖症の人や動物アレルギーのある人にとって、このような環境で仕事をするのはストレスとなるでしょう。また、これを理由に訪問を断るわけにもいかないため、柔軟に対応できない場合、業務遂行が難しくなります。利用者にとって最適なリハビリを提供するためには、環境に関係なく冷静に対応できる人が求められます。
一般常識がない人(マナー、言葉遣いなど)
訪問リハビリでは、利用者の家族や他職種のスタッフとの円滑なコミュニケーションが欠かせません。特に、訪問先でのマナーや言葉遣いが非常に重要です。靴を脱ぐ場所、言葉遣い、挨拶の仕方など、基本的なマナーができていないと、利用者やその家族との信頼関係が築けません。さらに、医療従事者としての信頼を損ねる原因にもなります。一般常識が欠けている人は、訪問リハビリに向いていないといえるでしょう。マナーや礼儀を守ることが、利用者からの信頼を得る第一歩です。
ただ、一般常識がない人は自分ではそのことに気づけないため難しい問題です。
自動車の運転が苦手な人
訪問リハビリでは、複数の利用者宅を効率的に回るため、移動手段として自動車を使うことが一般的です。しかし、運転が苦手だったり、長距離運転にストレスを感じる人には、この業務は厳しいかもしれません。また、運転には安全意識も必要です。訪問先に無事に到着することはもちろん、交通事故を防ぐためにも、運転技術や注意力が欠かせません。運転が苦手な場合、業務に支障をきたしやすくなります。訪問リハビリを選ぶ際には、自分が運転に自信があるかどうかを考慮することが重要です。
空気が読めない人
訪問リハビリは利用者やその家族との信頼関係を築くことが大切です。そのため、相手の感情や意図を汲み取る「空気を読む能力」が求められます。例えば、利用者が話をしたいのか、それとも静かにリハビリに集中したいのかを判断し、その場に適した対応を取ることが必要です。空気が読めない人は、利用者との間に不信感を生む可能性があり、リハビリの効果にも影響を及ぼします。対人関係を円滑に進めるためには、相手の気持ちに寄り添う姿勢が不可欠です。
集団行動が好きな人
訪問リハビリは基本的に単独で行動する仕事です。訪問先では同僚がいないため、自分一人で利用者に対応する必要があります。そのため、常に集団で行動したい人や、職場でのチームワークを重視する人にとっては、孤独を感じやすい仕事かもしれません。訪問リハビリに向いているのは、自分で仕事を進めることに充実感を感じられる人や、一人の時間を楽しめる人です。逆に、集団行動が好きで、同僚との日々のやり取りを重視する人には、この仕事は不向きといえます。
訪問リハビリに向いていると思う人は就職や転職を考えよう!
訪問リハビリは、利用者の生活に直接関わり、その自立や生活の質を向上させるやりがいのある仕事です。
もしこの記事を読んで、訪問リハビリに向いている特徴に当てはまると感じたなら、ぜひ就職や転職を検討してみてください。
訪問リハビリの現場では、自分のスキルを活かしながら、利用者一人ひとりに合わせた支援を提供することができます。
また、訪問リハビリは地域医療の一環としても重要な役割を果たしており、今後も需要が高まる分野です。
訪問リハビリというフィールドで新たなキャリアに挑戦してみませんか?
おすすめのリハビリ職の転職サイト
PT・OT・STにおすすめの転職サイトは下記の2つです。
両方とも無料ですので、まずは2つとも登録することをおすすめします。
PTOTキャリアナビ
\東京都/神奈川県/千葉県/埼玉県/大阪府/兵庫県/奈良県の人/
- 登録無料
- 業界に精通した専属のキャリアパートナーによる徹底した転職サポート
- 電話やLINE、メールなどお好きな方法で連絡可能
- 病院やクリニック、介護施設、訪問リハビリ等々、希望の施設形態に合わせた求人のご案内が可能
- 関東・関西に特化しているからこそのピンポイント提案が可能
レバウェルリハビリ
\東京都/神奈川県の人/
- サービスをすべて0円
- 『非公開求人』(=好条件求人)を多数保有
- 施設や病院内の人間関係や評判など、一人では知ることが難しい求人票に書かれていない情報も充実
- 今後のキャリアについてのアドバイスや過去事例などをご紹介
- 面接の予定調整、待遇面の交渉など、様々な面で求職者様をサポート
- キャリアコンサルタントの素早く、丁寧な対応!無理に転職先を勧めることはなし