訪問看護・訪問リハの寒さ対策グッズ11選|冬の訪問を乗り切る

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「自転車での移動中、指先と耳がちぎれそうに冷たい」「暖房をつけていない利用者さんの家で、リハビリ中に体が芯まで冷える」——訪問看護・訪問リハビリ・訪問介護の冬は、屋外の移動と、暖房の弱い室内でのケアが続く、冷えとの戦いの季節です。
冬の訪問の寒さ対策は、「重ね着で体幹を温める」「首・手首・足首の“3つの首”を守る」「室内で脱ぎ着しやすい服装にする」の3つが基本です。この記事では、訪問の仕事が冬に特に寒い理由と、訪問スタッフにおすすめの寒さ対策グッズ11選、利用者さんの冬の健康を守るために訪問スタッフができることまで解説します。
- 訪問看護・訪問リハビリ・訪問介護の冬が寒い理由
- 訪問スタッフの寒さ対策の3つの基本
- おすすめの寒さ対策グッズ11選(上着・インナー・小物・足元・飲み物)
- 寒さ対策グッズを使うときの注意点
- 利用者さんのヒートショック予防で訪問スタッフができること
訪問看護・訪問リハビリ・訪問介護の冬が寒い理由
| 理由 | 起きていること |
|---|---|
| 屋外の移動が多い | 自転車では冷たい風が顔や手に直接当たる。車でも、駐車場から利用者さんの家までの移動で体が冷える |
| 暖房を控えている家がある | 光熱費の節約や、暖房器具の不足で、室温が低いままの家がある |
| 古い家は断熱が弱い | 築年数の長い家は隙間風が入りやすく、暖房をつけても足元が冷える |
| 高齢者は寒さを感じにくい | 本人は寒さを気にしていなくても、訪問スタッフには寒く感じる室温のことがある |
| 脱ぎ着が多い | 上着を脱いで家に入り、外に出てまた着る、のくり返しで体温の調整が難しい |

利用者さんの家が寒くても、「寒い」とは言いにくいです……。

自分から「暖房をつけてください」とは言いにくいよね。だからこそ、自分の防寒は自分でしっかりしておくことが大切なんだ。そのうえで、利用者さんの体のために室温の話をするのは、むしろ大事な仕事だよ。
訪問スタッフの寒さ対策の3つの基本
- 重ね着で体幹を温めるインナー、ユニフォーム、ベストなどを重ねて、体の中心を温めます。厚手の服を1枚着るより、薄いものを重ねるほうが温度の調整がしやすくなります。
- 「3つの首」を守る首・手首・足首は、皮膚が薄く冷えを感じやすい部分です。ネックウォーマー、手袋、厚手の靴下で守ると、体全体が温かく感じられます。
- 室内で脱ぎ着しやすくする利用者さんの家では上着を脱ぐことが多いため、軽くてたためる上着や、室内でも着たままでいられるベストが便利です。
訪問スタッフにおすすめの寒さ対策グッズ11選
【上着】軽量のパファージャケット
軽くて暖かいパファージャケット(中綿・ダウン風のジャケット)は、移動中の防寒に欠かせません。軽量でコンパクトにたためるタイプなら、利用者さんの家で脱いだときも置き場所に困りません。玄関先で脱ぎやすい前開きのものを選びましょう。
【上着】電熱ベスト
モバイルバッテリーで発熱するベストです。ユニフォームの上や上着の下に着ておくと、背中やお腹を温められます。自転車での移動が多い人や、寒い家でのリハビリが続く日に心強いアイテムです。
【インナー】綿100%の8分袖インナー
ユニフォームの下に着るインナーは、保温だけでなく肌ざわりも大切です。綿100%のインナーは肌にやさしく、汗を吸いやすいのが特徴です。8分袖なら、手洗いや介助のときに袖口が邪魔になりにくいのも利点です。
【インナー】グンゼ 綿100% 長袖インナー
定番のグンゼの長袖インナーは、綿100%でチクチクしにくく、毎日洗濯しても扱いやすいのが魅力です。何枚かそろえて、毎日の訪問のベースとして使えます。
【小物】スマホ対応の防風手袋
自転車やバイクでの移動では、指先が特に冷えます。防風タイプの手袋なら、冷たい風を通しにくく、スマホ対応なら手袋をしたまま地図や連絡の確認ができます。
【小物】裏起毛のネックウォーマー
首元を温めると、体感温度が大きく変わります。ネックウォーマーはマフラーより動きやすく、ほどける心配もありません。利用者さんの家に入る前にさっと外してポケットにしまえるのも便利です。
【足元】厚手の靴下
古い家や暖房の弱い家では、床からの冷えが足元にきます。厚手の靴下は、訪問先で靴を脱いでいる間も足を温めてくれます。替えの靴下を車に積んでおくと、雨や雪で濡れたときにも安心です。
【足元】こたつソックス(足首を温める靴下)
足首まわりを温める設計の靴下は、「3つの首」のひとつ、足首の冷え対策に向いています。厚手の靴下と使い分けたり、レッグウォーマー代わりに使ったりできます。
【小物】貼るカイロ
使い捨ての貼るカイロは、腰やお腹、背中など冷えやすい場所を手軽に温められます。大容量のセットを事業所や車に常備しておくと、寒い日に困りません。
【足元】使い捨てスリッパ
冷たい床の家では、スリッパがあるだけで足元の冷えがやわらぎます。1軒ごとに替えられる使い捨てスリッパなら、衛生面でも安心です。「ほかのお宅の汚れを持ち込まないため」と一言断ってから使いましょう。
【飲み物】保温できるステンレスボトル
温かいお茶や白湯を持ち歩けるステンレスボトルは、冬の訪問の必需品です。冬はのどの渇きを感じにくく、水分補給がおろそかになりがちです。温かい飲み物で体を内側から温めながら、水分もとるようにしましょう。
寒さ対策グッズを使うときの注意点
- カイロや電熱ベストによる低温やけど:同じ場所に長時間当て続けない。肌に直接貼らず、就寝時や車の運転中に強く押し当てない
- 運転中の厚着:着ぶくれでハンドル操作やシートベルトの着用が妨げられないようにする
- 介助のときの服装:上着や大きな飾りのある服は、移乗の介助で利用者さんの体に当たることがあるため、ケアの前に脱ぐ
- 電熱グッズのバッテリー:充電を忘れずに。車内の高温・低温になる場所に放置しない
利用者さんの冬の健康を守るために訪問スタッフができること
冬は、利用者さんにとっても体調を崩しやすい季節です。特に注意したいのが、入浴中の事故です。消費者庁によると、高齢者の入浴中の事故は冬に多く発生しており、次のような対策が呼びかけられています。
- 入浴前に脱衣所や浴室を暖める
- 湯温は41℃以下、湯につかる時間は10分までを目安にする
- 浴槽から急に立ち上がらない
- 食後すぐや飲酒後、薬を飲んだ後の入浴は避ける
- 入浴する前に、同居している家族に一声かける
訪問のときには、次のことも確認しましょう。
- 居室とトイレ・脱衣所の温度差が大きくないか
- 暖房器具が安全に使われているか(ストーブの近くに物を置いていないか、電気毛布の使い方など)
- 寒さで活動量が落ちていないか(こたつから出なくなっていないか)
- 水分がとれているか(冬は脱水に気づきにくい)
寒い時期は、こたつやストーブの前で過ごす時間が長くなり、活動量が落ちて足腰が弱りやすくなります。訪問リハビリでは、室内でできる運動や、暖かい時間帯に体を動かす工夫を一緒に考えましょう。

利用者さんにも、寒さ対策の話をしていいんですね。

もちろんだよ。脱衣所を暖める、浴槽から急に立たない、といった話は、リハビリの専門職だからこそ伝えられる大事なアドバイスなんだ。家族やケアマネジャーにも共有しておこうね。
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よくある質問
冬の訪問で、上着は利用者さんの家で脱ぐべきですか?
基本的には、玄関で上着を脱いでから家に上がるのがマナーです。脱いだ上着は、玄関の端など邪魔にならない場所に置かせてもらいましょう。寒い家では、室内でも着ていられる薄手のベストなどで調整するのがおすすめです。
電熱ベストやカイロを使うときの注意点は?
同じ場所に長時間当て続けると、低温やけどのおそれがあります。肌に直接当てない、温度を上げすぎない、熱いと感じたらすぐに外すことを心がけましょう。
自転車で訪問するときの寒さ対策は?
防風タイプの手袋とネックウォーマーで、風が当たる手と首を守るのが効果的です。耳当てや、防風性のある上着もあると安心です。路面の凍結にも注意し、危ない日は移動手段を事業所と相談しましょう。
利用者さんの家の暖房のことを、どう伝えればよいですか?
温湿度計で室温を一緒に確認し、「この温度だと体に負担がかかるので、少し暖めましょう」と、体のための提案として伝えると受け入れてもらいやすくなります。光熱費が心配な場合は、ケアマネジャーとも相談しましょう。
まとめ|冬の訪問は重ね着と「3つの首」で寒さを防ぐ
訪問看護・訪問リハビリ・訪問介護の冬は、屋外の移動、暖房を控えている家、断熱の弱い古い家などで、体が冷えやすくなります。重ね着で体幹を温め、首・手首・足首の「3つの首」を守り、室内で脱ぎ着しやすい服装にするのが基本です。カイロや電熱ベストは低温やけどに注意して使いましょう。利用者さんには、脱衣所を暖める、湯温は41℃以下で10分までといった入浴中の事故の予防も伝えていきましょう。
- 寒さ対策の基本は重ね着・「3つの首」・脱ぎ着のしやすさ
- 上着は軽くてたためるもの、電熱ベストも便利
- 手袋・ネックウォーマー・厚手の靴下で冷えやすい部分を守る
- カイロや電熱グッズは低温やけどに注意
- 温かい飲み物で冬の水分不足も防ぐ
- 利用者さんには、脱衣所を暖める・湯温41℃以下・10分までを伝える
※2026年10月時点で確認した情報です。制度は改定されるため、算定・運用の際は最新の通知・Q&Aと指定権者(都道府県・市町村)の案内をご確認ください。

