介護の初心者におすすめの本7選|制度・介助・声かけ別に紹介

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「親の介護が始まりそうだけど、何から調べればいいかわからない」「これから介護の仕事を始めるので、基本を本で学んでおきたい」——介護の初心者にとって、介護保険の手続き、介助の方法、認知症の人との接し方と、覚えることはたくさんあります。ネットの情報はばらばらで、全体像をつかみにくいと感じる人も多いでしょう。

この記事では、介護の初心者におすすめの本7冊を、「制度・手続き」「介助の方法」「声かけ・認知症」の目的別に理学療法士の目線で紹介します。家族の介護が始まったときにまずやることや、仕事と介護を両立するための制度もあわせて解説します。

この記事でわかること
  • 介護の初心者が本で学んでおきたい3つのこと
  • 家族の介護が始まったときにまずやること
  • 仕事と介護を両立するための介護休業・介護休暇
  • 介護の初心者におすすめの本7選(目的別)
目次

介護の初心者が本で学んでおきたい3つのこと

介護の初心者が最初に押さえておきたいのは、次の3つです。

学ぶこと内容知らないと困ること
制度・手続き介護保険のしくみ、要介護認定の申請、サービスの種類と費用使えるサービスを知らずに、家族だけで抱えこんでしまう
介助の方法起き上がり・移乗・歩行・食事・排泄などの介助のしかた介護する人が腰を痛める、できることまで手伝ってしまう
声かけ・認知症への対応伝わりやすい言葉かけ、認知症の人の気持ちの理解お互いにイライラして関係が悪くなる

特に大切なのは制度の知識です。介護保険のサービスを使えば、家族だけで介護を抱えこまずにすみます。まずは制度の入門書で全体像をつかみ、必要に応じて介助や声かけの本を読むのがおすすめです。

新人PT
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介護の本は、介護の仕事をする人のためのものだと思っていました。

ベテランPT
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家族向けにやさしく書かれた本もたくさんあるよ。介助のしかたの本は、リハビリ職から見ても基本を確認するのに役立つんだ。

家族の介護が始まったときにまずやること

親や家族の介護が必要になりそうなときは、次の流れで動くと慌てずにすみます。

  1. 地域包括支援センターに相談する高齢者の総合相談の窓口。本人が住む地域のセンターに連絡する
  2. 要介護認定を申請する市区町村の窓口に申請し、認定調査と主治医の意見書をもとに判定される
  3. ケアマネジャーとケアプランを作る要介護なら居宅介護支援事業所、要支援なら地域包括支援センターなどが担当する
  4. サービスを使い始める訪問介護、デイサービス、訪問リハビリ、福祉用具などを組み合わせる
  5. 家族で役割を話し合う誰が何を担当するか、仕事との両立をどうするかを決める

介護保険で受けられるリハビリの種類は介護保険のリハビリの種類の記事で解説しています。

仕事と介護を両立するための制度(介護休業・介護休暇)

働きながら家族を介護する人は、育児・介護休業法の制度を知っておきましょう。

制度内容
介護休業要介護状態の対象家族1人につき、通算93日まで、3回まで分けて休業できる(第11条・第15条)
介護休暇1年度に5労働日まで(対象家族が2人以上なら10労働日)休暇を取れる。1日未満の単位でも取得できる(第16条の5)
ポイント

介護休業は、自分が介護をするための期間というより、介護の体制を整えるための期間と考えると使いやすくなります。申請やケアマネジャーとの打ち合わせ、施設の見学などにあてましょう。取得の条件や手続きは、勤務先の就業規則も確認しておきましょう。

介護の初心者におすすめの本7選

紹介する7冊を、目的別に整理します。

目的本特徴
制度・手続きマンガでわかる 介護入門マンガで介護の始まりから施設選びまで
介護サービスのトリセツ公的サービス・費用・手続きをイラストで
親の介護がすべてわかる本突然の介護で必要な手続きを整理
最新介護保険の基本と仕組みがよ~くわかる本介護保険制度を図解で体系的に
介助の方法いちばんわかりやすい介護術体に負担をかけない介助をイラストで
声かけ・認知症認知症の人にラクに伝わる言いかえフレーズ場面ごとの○×で言いかえを紹介
介護で使える言葉がけ シーン別実例250起床・食事・入浴などの場面別の声かけ

マンガでわかる 介護入門

介護はどうなってからが始まりか、どんな手続きが必要か、実家が遠い場合はどうするか、お金はどれくらいかかるかなどを、マンガと経験者へのインタビューでわかりやすく解説した本です。「仕事も自分の人生もあきらめない介護」を目指す内容で、働き盛りの世代が最初に読む一冊に向いています。

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認知症の人にラクに伝わる言いかえフレーズ

認知症心理学の専門家が、認知症の人に伝わりやすい声かけを紹介した本です。「何度も言っているでしょ?!」のようについ言ってしまう言葉を、具体的な場面ごとに○×形式で言いかえています。認知症の家族の介護でイライラしがちな人におすすめです。

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介護サービスのトリセツ

介護の知識がまったくない人に向けて、どんな公的サービスがあるのか、いくらくらいかかるのか、どんな手続きをすれば使えるのかを、マンガとイラストで順を追って解説した本です。手続きの流れがわかるロードマップチャートや、サービスごとの費用の例も載っています。

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突然の介護で困らない! 親の介護がすべてわかる本 改訂第2版

親に突然介護が必要になったときに、どんな手続きをどう進めればよいかを整理した本です。介護保険制度に加え、保険外の制度や、家族が整えておきたいポイントもまとめられています。

イラスト図解 いちばんわかりやすい介護術

介護のカリスマとして知られる三好春樹さんが、お年寄りの自立を促し、寝たきりにならないための介護技術の基本を解説した本です。力ではなくバランスを使う、体に負担がかからない介助の流れを、豊富なイラストで紹介しています。初心者によくある勘違いと、それがNGな理由も解説されています。

介護で使える言葉がけ シーン別実例250

介護の現場で役立つ言葉がけの基本を、「起きない」「入浴しない」「食べない」「レクに参加しない」などの場面別に紹介した本です。施設だけでなく自宅の介護でも使える声かけの例が多く載っており、これから介護の仕事を始める人にも向いています。

図解入門ビギナーズ 最新介護保険の基本と仕組みがよ~くわかる本[第9版]

介護サービスの種類や費用、申請・利用の流れを、図表を使って解説した介護保険の入門書です。介護保険制度の改正のポイントや、ケアプランの実例と報酬の単価なども載っています。制度を体系的に学びたい人に向いています。

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7冊のうち、最初の1冊を選ぶならどれですか?

ベテランPT
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家族の介護が始まりそうなら、マンガでわかる介護入門か介護サービスのトリセツがおすすめだよ。介護の仕事を始める人なら、介護術と言葉がけの本から読むといいね。

理学療法士がすすめる、家族の介護の負担を減らすコツ

本で学んだことを生かすときに、家族が意識しておきたいポイントです。

  • 本人ができることは手伝いすぎない:時間がかかっても、自分でできる動作は続けてもらうほうが体の力を保ちやすい
  • 介助はベッドの高さや手すりなど環境から整える:福祉用具を使うと、介護する人の腰の負担も減らせる
  • 一人で抱えこまない:ケアマネジャーに困りごとを伝え、サービスの量や種類を見直してもらう
  • 介護する人も休む:ショートステイやデイサービスを使って、家族が休む時間をつくる

介護の本を読むときの注意点

注意

介護保険の利用料や基準は、制度の改正で変わることがあります。本で全体像をつかんだうえで、実際の手続きや費用は市区町村の窓口やケアマネジャーに確認しましょう。介助の方法は、本人の体の状態によって合う・合わないがあるため、担当のリハビリ職にも相談すると安心です。

お金や施設選びなど、親の介護の目的別の本は親の介護のおすすめ本の記事で紹介しています。

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よくある質問

介護の初心者は、まず何を読めばいいですか?
家族の介護なら、介護保険のしくみと手続きがわかる入門書から読むのがおすすめです。介護の仕事を始める人は、介助の方法と声かけの本から読むと現場で役立ちます。
介護の相談はどこにすればいいですか?
高齢者の介護の相談は、本人が住む地域の地域包括支援センターが窓口です。要介護認定の申請は市区町村の窓口で行います。
介護休業中の収入はどうなりますか?
雇用保険の介護休業給付金の対象になる場合があります。支給の条件や金額は、勤務先やハローワークで確認しましょう。
介助の方法は本だけで身につきますか?
本で基本の流れを知ることはできますが、本人の体の状態に合わせた方法は、実際に見てもらいながら練習するのが確実です。訪問リハビリなどを利用している場合は、リハビリ職に介助のしかたを教えてもらいましょう。
まとめ
  • 介護の初心者は、制度・手続き、介助の方法、声かけ・認知症への対応の3つを押さえる
  • 家族の介護が始まったら、地域包括支援センターへの相談と要介護認定の申請から始める
  • 介護休業は対象家族1人につき通算93日・3回まで、介護休暇は年5日(2人以上なら10日)
  • 最初の1冊は、家族ならマンガや図解の入門書、仕事なら介護術と言葉がけの本がおすすめ
  • 制度や費用は改正で変わるため、手続きの前に窓口やケアマネジャーに確認する

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