理学療法士は給料安い？？現役ベテランPTが昇給のリアルを紹介

「理学療法士は給料が安いのか？」

「理学療法士は昇給は多いの？」

「理学療法士で給料を上げるにはどうしたら良いの？」

このように給料の悩みを抱えている人もいると思います。

この記事では、理学療法士の給料問題を解決できます。

この記事を読んで、理学療法士の給料問題の悩みを解消しましょう。

理学療法士は給料安いのは本当か？

結論、理学療法士の給料はそこまで安くはないと思います。

その根拠は下記のデータによるものです。

令和4年賃金構造基本統計調査を参考にして表にした理学療法士の平均年収は下記の通りです。

理学療法士の平均年収は約430万円でその平均年齢は34歳とされています。

また、国税庁が発表した「令和4年分 民間給与実態統計調査」によると、日本の会社員の平均年収は458万円でその平均年齢は約43歳です。

このデータだけ見たら、理学療法士の給料は安くはないと思います。

このデータを見ても理学療法士の給料が安いと感じる人は、求めるものが高いのかもしれませんね。

年代	平均年収
20～24歳	約342万円
25～29歳	約387万円
30～34歳	約421万円
35～39歳	約458万円
40～44歳	約471万円
45～49歳	約505万円
50～54歳	約550万円
55～59歳	約589万円

理学療法士の年収の現実

理学療法士の年収の現実についてお話しします。

上述した令和4年賃金構造基本統計調査を参考にして表にした理学療法士の平均年収については、正式なデータだと思います。

しかし、現実問題、現在『25～29歳（平均年収：約387万円）』の人が『55～59歳』になった時に、平均年収が約589万円になるのでしょうか？

私は20年後は、同じようなデータにはなっていないと思います。

その理由は理学療法士の数が昔は少なかったですが、今はとても多いためです。

今、55～59歳の理学療法士は元々の給料が高くて、昇給もそこそこ良かったと思います。

そして、長い間同じ職場で働いていた結果、高い給料になっていると思います。

下記は、日本理学療法士協会の会員数（理学療法士の全員が会員になっているわけではないです。）と、理学療法士の養成校の推移です。

養成校がどんどん増えて、理学療法士の数もどんどん増えていることがわかります。

さらに、理学療法士と同じジャンルの作業療法士も同様に増えています。

この結果、理学療法士の希少性がなくなってきていることが事実としてあります。

よって、今の若い理学療法士や作業療法士が定年直近のの55～59歳になった時は、毎年2,000円の昇給だったとして、38年間で76,000円の年収UPしたとして、約342万円＋8万円＝約350万円になってもおかしくないかもしれないです。

今、理学療法士になったばかりの22歳が、38年後に年収350万円になることは想定内だと思います。

年	日本理学療法士協会の会員数
1970年	1,112人
1980年	2,773人
1990年	8,400人
2000年	23,303人
2024年3月末 現在	139,556人

年	理学療法士の養成校の数
1970年	10校
1980年	38校
1990年	44校
2000年	104校
2024年	357校

理学療法士が給料安いのはなぜ？

理学療法士の給料が安いのはなぜかわかりますか？

理学療法士の給料が安い理由は下記の通りです。

理学療法士は診療報酬や介護報酬で料金が設定されています。

理学療法士の免許（資格）を持っていたら、新人でもベテランでもリハビリの料金が同じです。

もし、ベテランや腕の良い理学療法士がリハビリの料金が高い設定でしたら、年々理学療法士の給料が上がっても良いと思います。

しかし、新卒の新人理学療法士でも、60歳の超ベテラン理学療法士でも患者さんからいただく料金が同じですので、それは給料が上がるはずがないというわけです。

経営者としても、理学療法士一人当たりの病院に入る売上が上がらないのに、年々給料を上げる必要はないですし、それで、わがままを言うベテランであれば、辞めてもらって新人の給料が安い理学療法士を雇ったほうが良いと言う考えが芽生えると思います。

私が経営者だったとしてもそう考えると思います。

ですから、理学療法士の昇給は500〜2,000円/年くらいになっています。

全ての原因は、理学療法士と作業療法士が年々急激に増加していることだと思います。

令和６年の理学療法士の合格者数は11,282人、作業療法士の合格者数は4,824人でPTとOTを合計すると16,106人です。

年々、給料が安い16,106人の理学療法士と作業療法士が生まれるのであれば、経営者としたら、わざわざベテランの理学療法士や作業療法士に高い昇給をさせて年収をUPさせる必要はないと思います。

よって、理学療法士の給料が安くなるのです。

理学療法士が給料を上げる方法

今まで上述した説明で、『理学療法士の給料は現状そこそこである』と言うのはわかったと思います。

しかし、今若い理学療法士やこれから理学療法士になる人は、38年間勤務でたった76,000円の年収UPになる可能性が大いにあります。（毎年2,000円昇給した場合）

そこで、理学療法士が給料を上げる方法を説明します。

それは下記がポイントとしてあります。

これらを実践することで、年収600万円、年収700万円、年収800万円、年収900万円、年収1,000万円〜も目指すことができるようになります。

では、どのように具体的に年収を上げるのかをそれぞれの項目について説明していきます。

①勉強をする

まず、年収を上げるためにはベースとして能力を上げる必要があります。

この『勉強をする』という項目は、これから説明する全ての項目に共通して言える項目です。

理学療法士としての知識・技術でも良いですし、管理経営についてでも良いです。さらには別のジャンルのことでも良いです。

まずは他の人より勉強をするということが大切です。

勉強という努力は誰でもできますし、勉強していない人で年収UPできている人は見たことがありません。

オンラインセミナーは、リハノメがおすすめです。

＼PT・OT・STのためのオンラインセミナー／

②希少性を上げる

理学療法士の平均年収は残念ながらこれから上がらないと思います。

それは、理学療法士や作業療法士の数が多くなってきており、希少性の価値が低くなっているからです。

一般の理学療法士はたくさんいます。

ですが、一般ではない理学療法士は少ししかおらず、希少性が高い理学療法士は多くの職場や経営者が欲しがります。

そんな理学療法士を目指すことをお勧めします。

例えば、下記のような理学療法士です。

このような理学療法士であれば、重宝されて、『年収が高くても雇いたい！』と経営者が思うはずです。

「多少、他の人より知識がある。」「多少、他の人より勉強している。」レベルではダメです。そのような理学療法士は、多少は同僚から信頼があるかもしれませんが、経営者からは求められていないからです。もし、求められていたのであれば、その人は年収が上がっているはずです。

これからの時代、希少性が大切です。

③転職をする

理学療法士の給料のベースは職場ごと大きく異なります。

元々が高いところと元々が低いところがあります。

年間の昇給が2,000円で38年間勤務した場合、トータルの昇給は76,000円になります。

しかし、職場によっては最初のベースが8万円差がある場合があります。

ですので、もし給料が全体的に低い職場に勤めている場合は、まずは転職することが大切となります。

しかし、今、比較的給料が高い職場で長い間勤めている人は転職してしまうとスタート時点に戻ってしまう可能性があるので注意しましょう。

そのために、転職サイトに登録して、転職して給料が今より上がるかを聞いてみることをお勧めします。

登録は無料ですので、まずは登録してみましょう！

PTOTキャリアナビ

＼東京都/神奈川県/千葉県/埼玉県/大阪府/兵庫県/奈良県の人／

レバウェルリハビリ

＼東京都/神奈川県の人／

④出世する

職場内で役職を狙える場合は、『出世することを目指す』と言う方法もあります。

主任、科長、技師長、部長などになれば、役職手当がつく場合が多いです。

1万円〜10万円くらいつくと、年収ベースでは12万円〜120万円上がります。

定期昇給だけでは中々厳しいですが、役職手当がつけば、そこそこ年収が上がりますので、『出世することを目指す』こともお勧めです。

ただし、理学療法士業界全体で若い人が多いので、役職のポストが空いていないことが多いです。

その場合は、役職候補を募集している職場に転職することもお勧めします。

しかし、どっちにしても総合能力が高くないと役職にはなれません。

勉強して努力しましょう！

⑤副業をする

理学療法士で年収を上げるおすすめの方法は、『本業＋副業』と言う方法です。

本業で月1万円上げるのはとても難しいですが、副業で月1万円稼ぐのは結構簡単です。

また、本業で月5万円上げるのはかなり難しいですが、副業で月5万円稼ぐのは努力すれば誰でも達成できます。

さらに、本業で月10万円上げるのは不可能に近いですが、副業で月10万円、20万円、30万円稼ぐことは能力が高い人であれば可能です。

理学療法士としての本業のベースの給料を上げるのは難しいと思いますが、能力が高い人は自分の能力を他のフィールドで試してみましょう！

副業をすると、自身の能力の力試しができます。

逆に、自分では能力があると思っていたけれど、実際能力がない人は副業をしても稼ぐことができないので、そのような人は、努力しましょう。

⑥独立する

理学療法士としての雇われている身での給料に満足ができない人は、さっさと独立して起業しましょう！

能力が高い人は理学療法士という立場を飛び出して、経営者になりましょう！

能力が高い人は成功するはずです。

逆に能力が低い人が自分の能力を過信して起業したり独立してしまうと、大変な思いをすると思います。

それも一つの経験だと思いますので、アリだと思います。