訪問リハビリの『通院が困難な利用者』とは?

「訪問リハビリを提供できるのは通院が困難な利用者だけと聞いたけど、通院困難ってどういうこと?」
「通院が困難な利用者だけ?訪問リハビリの対象者を知りたい!」
このような悩みを解決できる記事です。
この記事でわかることは下記の通りです。
- 訪問リハビリにおける通院が困難な利用者がわかる
では、解説していきますね!
訪問リハビリテーションにおける通院が困難な利用者とは?
そもそもの話ですが、訪問リハビリテーション費は「通院が困難な利用者」に対して給付することとされています。
介護保険制度においては、通院できる人は訪問リハビリテーションより通所系サービス(通所リハビリテーションや通所介護)を優先することとなっています。
通院が困難な利用者とは?
文字通り通院することが難しい利用者のことを指します。
例)
・訪問診療を受けている
・長時間座っていられない
・車に乗ることができる など
しかし、訪問リハビリテーションは活動や参加に焦点を当てたリハビリテーションを推奨されていますし、下記のようなリハビリを実施しています。
このようなリハビリメニューを実施できるということは通院可能な状態と言えると思います。
- 屋外歩行練習
- 入浴動作練習
- 外出練習
- バスや電車の乗車練習
- 買い物練習
実際に、要支援の人も訪問リハビリを利用することができています。

それでは、『通院が困難な利用者』であっても訪問リハビリテーションが利用できる人ってどんな条件があるのか?という疑問が生じます。
その答えは下記の通りです。
訪問リハビリテーション費は、「通院が困難な利用者」に対して給付することとされていますが、(介護予防)通所リハビリテーションのみでは、家屋内におけるADLの自立が困難である場合の家屋状況の確認を含めた(介護予防)訪問リハビリテーションの提供など、(介護予防)ケアマネジメントの結果、必要と判断された場合は(介護予防)訪問リハビリテーション費を算定することができます。「通院が困難な利用者」の趣旨は、通院により、同様のサービスが担保されるのであれば、通所系サービスを優先すべきということです。
もう少しわかりやすく解説します。
まとめ
原則、通える人は通所系サービス(通所リハビリや通所介護)を優先しましょう!
しかし、自宅でしかできないリハビリが必要な場合は、ケアプランに位置付けられれば、訪問リハビリを利用することができます。
自宅でしかできないリハビリはさまざまあります。
例えば下記の通りです。
- 自宅の環境での入浴動作練習
- 自宅の環境での移動練習
- 自宅の環境でのベッドからの起き上がり練習
- 自宅の環境での家族指導
- 自宅の環境での玄関の出入りの練習
- 自宅の環境での外出練習
最近では、生活に即したリハビリがとても大切とされています。
訪問リハビリテーションの強みは『自宅環境でのリハビリ』です。
自宅環境でしかできないことは山ほどあります。
それを気づき、ケアプランに位置付けられるケアマネジャーが増えてくると良いですね!