訪問リハビリでしんどい瞬間10選とそれぞれの対策を紹介

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目次

訪問リハビリは楽しいけれど、しんどいこともある

訪問リハビリは、利用者が自宅でリハビリを受けながら、より良い生活を送るためのサポートを提供する大変やりがいのある仕事です。

利用者がリハビリを通じて目標を達成したり、笑顔を見せてくれたりするときには、大きな喜びを感じます。

また、自宅という慣れた環境で行うため、病院や施設では見られない利用者の生活の一面に触れることができるのも訪問リハビリならではの魅力です。

しかし、その反面、現場ならではの課題や負担も多く、時に「しんどい」と感じることも少なくありません。

例えば、利用者や家族とのコミュニケーション、移動中の天候や交通状況、書類業務の多さなど、肉体的にも精神的にも負担がかかる場面が多々あります。

それでも、課題を乗り越えるための工夫や対策を講じることで、仕事の満足度を高めることが可能です。

本記事では、訪問リハビリで直面しやすい課題とその解決策を詳しく解説し、現場で役立つ知識をお届けします。

訪問リハビリでしんどい瞬間とそれぞれの対策

訪問リハビリでしんどいと思う瞬間とそれぞれの対策を紹介します。

利用者や家族とコミュニケーションが上手く取れない

訪問リハビリでは、利用者やその家族との密なコミュニケーションが求められますが、信頼関係を築くのが難しい場合があります。例えば、利用者が過去のリハビリ経験で不満を抱いている場合、新しい担当者である自分にその不満をぶつけられることがあります。また、家族が過度にリハビリに期待を寄せている場合、現実的な成果と期待とのギャップが生じ、誤解や摩擦が起きることもあります。さらに、認知症の利用者や障害を持つ方との会話がスムーズに進まない場合も多く、精神的な疲労につながることがあります。

しんどいことに対する対策

まず、相手の背景や感情を理解するために、傾聴を心がけましょう。一方的に話すのではなく、相手の言葉に耳を傾けることで信頼感を築きやすくなります。また、専門用語を避け、わかりやすい言葉で説明することで、誤解を減らせます。利用者や家族の期待が現実的でない場合は、リハビリの目標や限界を丁寧に説明し、双方が納得できるプランを提案します。さらに、コミュニケーションが難しいと感じた際には、他のスタッフやケアマネージャーにアドバイスを求めることで、より効果的な対応が可能になります。

トイレを我慢しなくては行けない

訪問リハビリでは、利用者宅を次々に訪問するため、トイレに行きたいタイミングで利用できないことがあります。特に、利用者宅でトイレを借りることに抵抗がある場合や、近くに公共のトイレがないエリアでの訪問が続くと、身体的な負担が大きくなります。また、長時間の移動や過密スケジュールの中でトイレを我慢することで、体調不良を引き起こすリスクもあります。特に女性スタッフは、防犯や衛生面の観点から利用できる場所が限られる場合も多いです。

しんどいことに対する対策

訪問スケジュールを立てる際には、トイレ休憩を考慮したルートを計画しましょう。訪問エリア内にあるコンビニ、カフェ、公園などの公共トイレの場所を事前に把握しておくと便利です。また、水分補給のタイミングを工夫することで、トイレの頻度をコントロールすることも可能です。急なトイレの利用が必要になった場合でも、利用者に正直に事情を伝え、失礼のない範囲でトイレを借りる選択肢も持ちましょう。さらに、カバンにトイレ用品や消毒グッズを常備しておくことで、いざというときの安心感が増します。

臭い家や汚い家も結構ある

訪問リハビリでは、利用者宅の環境が清潔でない場合があります。例えば、ゴミが散乱している、通路が狭く物が積み上げられているなど、リハビリを行うスペースが確保できない状況も珍しくありません。また、ペットの排泄物や強い臭いが残っている家では、集中して業務を行うことが難しい場合があります。これにより、衛生面での不安が募るだけでなく、精神的なストレスも大きくなります。

しんどいことに対する対策

臭いや衛生環境に対処するために、訪問時にはマスクを着用するのがおすすめです。さらに、利用者や家族と話し合い、必要に応じてリハビリを行うスペースだけでも清掃をお願いするなど、環境改善を提案しましょう。衛生面で不安がある場合は、防護具(手袋やエプロン)を使用し、自身の安全を確保することが重要です。また、ケアマネージャーや他の関係者と連携し、利用者宅の環境を改善する支援策を考えるのも効果的です。これにより、より快適にリハビリを提供できる環境を整えることが可能になります。

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ペット(犬や猫)の臭いやアレルギー

利用者宅にペットがいる場合、動物の臭いや毛が業務の妨げになることがあります。特に、犬が吠えたり、猫が近づいてくる場合、リハビリ中の利用者の集中が途切れるだけでなく、リハビリ職員自身がアレルギーを持っている場合には身体的な負担が増します。さらに、ペットの毛が衣服やリハビリ器具に付着することで、不快感や衛生面の問題が発生することもあります。

しんどいことに対する対策

アレルギーを持つ場合は、訪問前にペットの有無を確認し、必要に応じてアレルギー用のマスクや防護服を準備しましょう。また、訪問時には、ペットがリハビリ中のスペースに入らないよう、利用者や家族に事前に協力を依頼することが大切です。ペットの毛が付着しないよう、リハビリ器具や衣類をカバーで保護する方法も有効です。アレルギーが重篤な場合には、訪問ルートの調整や担当変更を相談することも検討しましょう。

終末期などの関わりで精神的に大変

訪問リハビリでは、終末期の利用者に関わることもあります。利用者の体力や意欲の低下を目の当たりにすると、リハビリの意義を見失いかけることがあります。また、家族が抱える不安や悲しみを受け止める際、自分自身も感情的になりやすく、精神的な負担が増大します。利用者が亡くなった際には、自分のケアが不十分だったのではないかと感じ、自己否定感を抱くケースもあります。

しんどいことに対する対策

終末期ケアでは、チームでの支援が重要です。他の医療従事者やケアマネージャーと情報を共有し、一人で負担を抱え込まないようにしましょう。また、研修やカウンセリングを利用し、自分の感情を整理する時間を持つことも大切です。さらに、利用者や家族との目標を小さなものに設定し、「安らぎの時間を提供する」という新たな視点でリハビリに臨むことで、やりがいを見出すことができます。

書類業務(計画書や報告書)が多い

訪問リハビリでは、利用者一人ひとりに対して計画書や報告書を作成する必要があります。しかし、訪問中に収集した情報を整理して記録する作業には多くの時間がかかり、他の業務との兼ね合いで残業が増えることもあります。

しんどいことに対する対策

事務作業の効率化には、chatGPTの活用が効果的です。また、訪問後すぐに情報を記録する習慣をつけ、後回しにしないようにしましょう。デジタルツールや音声入力を利用することで、手書きやタイピングの時間を短縮できます。さらに、定期的に上司や同僚と内容を確認し、ミスを防ぐ仕組みを整えることも重要です。業務時間内で完結できるようスケジュールを調整し、残業を最小限に抑える工夫も必要です。

都会の自転車訪問は天候に左右される

都市部では自転車を使った訪問が一般的ですが、天候に左右されることが多いです。例えば、雨の日は移動中にずぶ濡れになったり、風の強い日にはバランスを崩して転倒の危険性が高まります。また、猛暑や寒波の日には体力的な負担が増え、熱中症や低体温症のリスクもあります。悪天候が続くと、移動中のストレスが蓄積し、業務効率や安全性にも影響を及ぼします。

しんどいことに対する対策

訪問エリアやスケジュールに応じて、移動手段を柔軟に変更できるようにしましょう。雨天や強風時には、自転車以外を活用する選択肢を事前に検討することが大切です。自転車移動時には、防水性の高いレインウェアや靴を用意し、着替えを持参することで快適さを保てます。また、猛暑時には帽子や冷却グッズを使用し、こまめな水分補給を心がけるなど、体調管理を徹底しましょう。

利用者や家族から拒否されたり担当変更を希望される

利用者や家族から「他の担当者に変更してほしい」と言われることは、精神的に大きな負担となります。理由を詳しく説明されない場合、自分の対応に問題があったのではないかと悩むことも少なくありません。また、過去のリハビリ経験や他職員との比較をされると、自信を喪失する原因となります。特に、利用者が非協力的な態度を取る場合、関係修復が難しく感じられます。

しんどいことに対する対策

まず、冷静に状況を受け入れ、利用者や家族の声に耳を傾けることが重要です。具体的な不満や要望を明確にし、改善策を検討することで信頼関係の再構築を目指します。自分一人で解決が難しい場合は、上司や同僚に相談し、アドバイスを受けることで新たな視点を得られます。また、ポジティブなフィードバックが得られる場面に目を向け、自分の強みを再確認することも、自信を取り戻す助けとなります。

急変時の緊急時の対応が思うようできない

訪問中に利用者の体調が急変した際、限られた環境下で適切な対応を取ることが難しい場合があります。例えば、自宅には医療機器や十分なスペースがなく、緊急搬送が遅れることもあります。こうした場面では、「もっと早く対応できたのでは」と後悔する気持ちが生じ、精神的なストレスが大きくなります。さらに、家族の不安や焦りが伝わり、冷静な判断が難しくなることもあります。

しんどいことに対する対策

急変時の対応力を高めるために、日頃から緊急事態に備えたシミュレーションを行い、対応手順を頭に入れておくことが重要です。利用者の病歴やリスクを把握し、可能性のある急変事態を予測しておくと、迅速な対応が可能になります。また、緊急時に相談できる医療機関やチームメンバーと連絡体制を整えておき、孤立した状況を避けるよう心がけましょう。訪問中の記録をしっかり残し、次の対応に生かすことも大切です。

利用者や家族から他のリハビリ職員と比較される

訪問リハビリの現場では、利用者や家族から「前の担当者のほうがやり方が良かった」「他の事業所のリハビリではもっと丁寧にしてもらえた」など、他のリハビリ職員と比較されることがよくあります。こうした言葉を聞くと、自分の提供しているサービスが十分ではないと感じ、自信を喪失することもあります。また、比較される内容が抽象的で改善点がわからない場合、どう対応すればよいのか戸惑うことも少なくありません。さらに、利用者の期待値が高すぎる場合や、家族が過剰な要求をする場合には、プレッシャーが大きくなり、精神的な負担が増えることもあります。

しんどいことに対する対策

まず、利用者や家族の意見を否定せずに受け入れ、冷静に具体的な要望を聞き出すことが大切です。その上で、自分のやり方を説明しながら、過去の担当者や他のリハビリ職員とは異なるアプローチがあることを伝えます。また、自分の強みや得意分野を活かしたリハビリ計画を提案し、利用者が納得できる結果を目指すことが重要です。さらに、他の職員との情報共有やスキルアップのための研修を活用し、自信を持ってサービスを提供できるよう努めましょう。家族からの過剰な要求に対しては、現実的なリハビリ目標を設定し、できる範囲を明確に伝えることで負担を軽減できます。

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